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4月職人の手仕事。

松本民芸家具、生活に溶け込んで

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手作りで仕上げる洋式椅子

職人の巧みな技で作られ、日常生活にしっかりと息づく「松本民芸家具」。その「ふるさと」とも言える松本市中央4の生産工場、株式会社松本民芸家具(池田満雄社長)を訪れたのは、日差しに力強さが感じられるようになった3月初旬。伝統に裏打ちされた手作りの家具について、同社の企画・設計担当の板坂真次さん(43)にお話をうかがいながら工場や製品販売のショップを案内していただきました。

松本民芸家具が並ぶ「中央民芸ショールーム」

 

松本民芸家具は、昔から全国屈指の和家具の生産地。和家具製造の伝統技術を受け継いだ腕利きの職人が一点一点手作りで仕上げます。一方、この伝統技法を生かしてテーブル、椅子など多種多様な洋式家具も製造。松本民芸家具のよさは、丈夫で長持ちがして「使えば使うほど材のよさがきわだち、古くなるほど味わいが出る魅力」です。その良さが受け全国へ出荷されています。現在は、松本家具工芸協同組合 のもとで▽丸太買い▽貯木・乾燥▽製材―など材料から製造までを管理して伝統家具づくりを守り続けています。

工場へ案内されてびっくり。たんす、ちゃぶ台、食卓、椅子などの家具は、専門職に分業、「親方制度」の存在でした。職人たちは木取り、組み立て、塗装、木地加工など各親方のもとで家具製造に従事。ちょうど工場内では、木取りやウィンザーチェアの背もたれ部分加工や長椅子加工、塗装の最中でした。

さらにびっくり。30年前の洋式椅子が修理に持ち込まれていることでした。親から子へ、孫へと伝えられてきた家具。家具には、職人の署名が目立たないところに刻まれているため「再会」する職人も。18歳で入社した板坂さんは「長く使用していただくため製造段階で修理も考慮して製造している。愛着の家具についた引っかき傷などは、使用者の思い出がある場合が多い。その傷を無くさないように大切に修理」しています。

多種多様な家具を楽しめるショールーム

松本民芸家具製造に携わる人たちは、創業者の池田三四郎さんの「流行に合わせたものを作るな」という言葉を肝に銘じて、何十年たっても飽きられない製品作りにきょうも励み続けています。
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