
美味しいたらこ造りに丹精を込める宇佐美社長
マルフク武澤水産の宇佐美正勝社長は、たらこの確かな品定めができる“買人”として大手業者からの注文を受け、すけそうたらを買い付ける。魚場として名高い太平洋登別沖・噴火湾で獲れる前浜の一級品だ。特に11月から12月にかけてのたらこは成熟度が高く、東京築地中央卸売市場から生子の注文も入る。

塩加減・熟成期間で味が決まる
宇佐美社長の目利きは25年余の漁師歴からなる。確かな経験は信頼を呼び、繁忙期には注文と業社からの相談電話が事務所内に鳴り響く。20代での板前修業も今となっては“魚を見る目”を養った時期として重宝している。

登別ブランドの「らんぼっけたらこ」
会社と隣接する加工場では、手馴れた女性たちが新鮮なすけそうたらから次々とたらこを外す。そのたらこは宇佐美社長の一声で塩加減・熟成期間が決められ、一粒一粒がまろやかな美味しい味となって注文先に送られる。また、すけそうたらの身は高級すり身用として引き取られ、有名処の商品となっている。
数量は少ないが、自社ブランドとしてのたらこの製造も行っている。漁師が買いに来るほどの確かな味で、アイヌ語で坂の下の所を意味するランポッケを商品名とした「らんぼっけのたらこ」は自社店舗で販売している。昨年展開された登別市の数少ない地場産品“登別ブランド”としても推奨され、これを機に今まで以上に全国への売り込みを図る。美味しいたらこは―との問いに「見た目が大切。透明感があり、皮の薄い品はより成熟度が高いです」と教えてくれた。
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