
明治時代に造られたれんが美しい旧漆久保トンネル。
自然に恵まれた長野県は、トレッキングやサイクリングなどアウトドアを満喫する場所はたくさんあります。暖かくなりはじめ、アウトドアで楽しみたい季節がいよいよやってきました。寒かった冬の運動不足解消もかねて、最近注目されている散策路に行ってきました。

旅人の安全を祈る、普寛・覚明像。
向かった先は、安曇野市明科にあるJR篠ノ井線の廃線跡。ここは1988年に篠ノ井線の西条―明科間に新線が設けられ廃線になったところです。廃線跡には明治時代に造られた文化的価値のあるれんが造りの旧漆久保(うるしくぼ)トンネルがあります。廃線跡を散策コースとして整備していた地元区の要請で安曇野市がトンネルを補修し、2009年4月に廃線トンネルが散策路として生まれ変わりました。トレッキング愛好家をはじめ、鉄道ファンも多く訪れています。
コースの見どころは、上記の旧漆久保トンネルです。1897年に完成した総れんが造りで、トンネル内には黒いすすが残り蒸気機関車が走っていた跡が残っています。このトンネルを登ったところに、2体の普寛・覚明(うかん・かくめい)像が立っています。トンネルの上の道は旧善光寺街道で、ここを通る旅人の安全を願ってまつられたといわれています。また、旧漆久保トンネルから約10分歩いた少し開けた場所に、けやきの森自然園があります。けやきの新緑や紅葉がシーズンごと楽しめます。天気が良ければ、コース上の所々で北アルプス望めるのも魅力です。おすすめは旧三五山トンネル出口から見た北アルプスです。

散策路には信号や電柱が残る。
蒸気機関車が走っていたためコースは直線か緩やかなカーブです。このため見通しが良く、昔使われていた電柱が遠くまで等間隔に立っているのがきれいです。信号や見張り台も残され、路上の石や砂利が廃線跡を思わせてくれます。山間のため蒸気機関車にとっては勾配が急で難所でしたが、散策するにはフラットで歩きやすいコースです。コースの全長は約6キロ。歩いて約2時間半です。JR明科駅がスタートですが、コース途中にも駐車場があり、そこから散策することもできます。気軽に無理なく歩けるコースです。







