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3月春の花散歩。

樹齢900年!伊万里市の「明星桜」

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樹齢約900年の一本桜「明星桜」=伊万里市東山代町浦川内

「焼き物の里」として全国的に有名な佐賀県伊万里市。市の中心部から平戸方面へ車で20分ほど行くと、同市東山代町浦川内地区という山里があり、そこで樹齢約九百年の桜の老木を見ることができます。仰ぎ見ると、花弁が星のようにきらめいて見えたことから、地元では古くから「明星桜」と呼んでいます。

明星桜は樹高約15m、枝張り約20m。県の天然記念物で、環境省の「巨樹・巨木調査」において、サクラの部の「幹回り日本一」(幹回り11.4m)に認定されています。これまでヤマザクラ系と考えられていましたが、最近の調査結果によりエドヒガン系との説が有力になっています。

下から仰ぎ見ると花びらが星のように見えたことが明星桜の由来と伝えられている

平安時代、京を追われた公家が同地に住み着いた際、望郷の念にかられて京都・壬生寺から持参したと伝えられています。薄紅色の花が小さく固まって咲き、地元の人たちは、春の訪れと種まきの時期を知らせる暦代わりにしていました。また、昔は子どもたちの格好の遊び場で、初夏には、さくらんぼを採って食べ、夏のセミとりや木の枝が横にのびているのを利用してブランコなどをして遊んでいたそうです。

近年は花の咲き具合が衰えており、全国的に有名な“樹のお医者さん”が治療するなどして回復に努めています。保存活動の起爆剤にしようと、地元の有志が3年ほど前から、木から落ちた種を拾い集めて苗木を栽培しており、県内外を問わず無償で提供されています。全国に明星桜の“子孫”が咲き誇る日も近いかもしれません。

老木とはいえ、長い年月を経て醸し出される風格は格別のものがあります。桜の咲く時期に近くにお立ち寄りの際はぜひ、足を運んでみてください。
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