
色彩のコントラストが美しい壮瞥公園の豊後梅林
北海道の3月は、過ぎ去る冬と待ちわびる春への思いが交差する時期です。草花はまだまだ開花せず、陽だまりでようやく福寿草の可憐な黄色い花が、待ちこがれた春に精一杯の笑顔を見せてくれます。
北海道で春を実感できるのはやはり桜の開花時期ですね。カレンダーでは5月上旬以降で、そのころは梅や桜、すいせん、チューリップなどが一斉に咲き誇り、北海道に本格的な春の訪れを告げてくれます。本州では「梅が咲いた後に桜が咲く」と聞いていますが、北海道ではほぼ同時期に咲きます。それゆえ私自身(北海道生まれ)もそうでしたが、子供のころは梅も桜も同じ花と思っていたくらいです。

いち早く春の訪れを告げてくれる福寿草
梅は北海道では数が少なく、梅林としての有名どころもほとんど聞かれません。そのような中で散歩を楽しめ、春爛漫を満喫できるのがおよそ2万平方m敷地に300本の豊後梅の花が咲く明鏡・洞爺湖に面した壮瞥公園(壮瞥町字東湖畔)です。
公園への入口は地元の人でも見逃すほど小さく、そこから急な坂を1kmほど上ります。到着した頂上は洞爺湖屈指のビューポイント。青く澄んだ湖面、残雪を湛える蝦夷富士(羊蹄山)の白、湖に浮かぶ中島の緑、そして豊後梅の淡いピンクが絶妙な色彩美を見せてくれます。梅林の斜面には東屋があり、近くに有珠山と昭和新山、遠くはサミット主会場だったウインザーホテルも展望できます。毎年訪れていますが、今年も春ならではの美の競演を心待ちにしています。
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