
刻んだ炒り卵をのせるのは熊本の高菜飯ならでは
冬から春にかけて旬を迎える高菜。熊本の郷土料理の一つに、その高菜を使った「高菜めし」というものがあります。
高菜のような菜っ葉類の生育は寒い地域が適しているといわれますが、熊本県人ではない方には、熊本は“九州の中央に位置する温暖な県”という印象があるでしょう。熊本市などはその通り暖かいのですが、阿蘇山を擁する阿蘇地方は標高が高く、冬は雪が深く降り積もるような地域でおいしい高菜が育ちます。そのため、“阿蘇高菜漬け”は阿蘇の名物として人気があります。
高菜漬け自体は熊本ではごく一般的です。熊本県内の豚骨ラーメンのお店では、唐辛子のきいた油炒めの高菜漬けを置いているところも少なくありません。こってり豚骨にピリッと辛い高菜漬けをトッピングするとほど良い薬味になり、ラーメンの味が引き締まっておいしさが増すんですよ。
そんな高菜漬けを使う高菜めしも、家庭で手軽に作ることができる身近なメニュー。私が子どものころは、焼きそばやミートソースパスタと並ぶ土曜日のお昼の定番メニューで、私にとっては「母の味」。
今の私は一人暮らしをしているので、短時間で手間暇かけずに作れる高菜めしをよく作ります。簡単なはずなのに、どうしても母が作ってくれた高菜めしよりもおいしいと感じるものができません。それは、子どものころに母が高菜めしを作ってくれたという思い出が、私の中で理想とする高菜めしをとてもおいしいものにしているのかもしれません。
■高菜めし
【材料(2人分)】
きざみ高菜 大さじ6、いりごま 少々、油 適量、ご飯 茶碗2杯、薄口しょうゆ 小さじ2
☆炒り卵 卵 1個、塩 少々
【つくり方】
1. フライパンに油を引いて火をつけ、油が温まったらきざみ高菜を入れて炒める。いりごまを加え更に炒める。
2. ご飯を加え、高菜とよくまざるようにパラパラに炒める。薄口しょうゆで味付けする。
※高菜の味加減で薄口しょうゆの量を調節する
3. 充分に炒めたら器に盛る。
4. ボウルに卵を割り入れ、塩を加えてよくまぜる。フライパンに薄く油を引き、炒り卵を作る。
5. 炒り卵を高菜ご飯の上に彩りよく飾る。







