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2月郷土料理の名店

芭蕉ゆかりの宿で楽しむ素朴な味わい=山寺ペンション・レストランおのや=

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色とりどりにならぶ山形の旬の味覚

天台宗を開き、日本仏教に大きな足跡を残した最澄の後継者である慈覚大師円仁が創建したとされ、今も国内外から観光客が訪れる山形市山寺の宝珠山立石寺。松尾芭蕉の「閑(しずか)さや」の句でも知られる山寺にあって、文亀元(1501)年に宿坊となり、近年は「山寺ペンション・レストランおのや」としても人々に精進料理、素朴ないなかの味わいを楽しむ機会を提供している、JR仙山線の山寺駅目の前のお店を訪ねてみた。

JR仙山線山寺駅前「山寺ペンション・レストランおのや」

会社の後輩26歳独身Aらと注文したのは「精進山寺宝珠膳」。このお膳が運ばれてきた瞬間から欧米などの宿泊客は「ジャパン」「和」を感じて楽しくなる。器は基本的にすべて漆塗りで朱色。そこに例えば黄色の菊のお浸し、クルミ豆腐、生麩(なまふ)とコンニャクの刺し身、カボチャと湯葉の煮物、キノコの炊き込みご飯に、つなぎにサトイモを使ったそばなど10品以上が並ぶ。

お膳を担当する矢萩由貴子さんは「みて楽しく、そして山形の旬の野菜、山菜、穀物をおいしく適量味わってもらうことを心掛けています。また京都などと違う、いなかの料理の雰囲気も…。漆器についても、紅色のモッテ菊の時はガラスの器に盛ったりします」。

「山形らしさ」をおいしく、適量に楽しむ

「クール ジャパン」という言い方があり、「お寒い日本」じゃなくて、日本のかっこ良さのことをいうのだそうだが、このような工夫、そしてしょうゆやダシで味付けした炊き込みご飯などが、これからの「クール」かもしれない。食べ終わったAも「今度は彼女とデートで来たいですよ。梅干しの天ぷらもびっくりしたけど、うまかったな」と感激。ここでその感動を俳句にでもできればいいのだが、それは芭蕉の弟子の曾良の領分。にもかかわらず拙者が一句。

『田代去る それでもモンテ 春は来る』

精進料理食べて、今年もJ1モンテディオ山形を応援しよう!(「おのや」のある山寺からは仙台、そしてモンテの本拠地スタジアムがある天童もすぐそこ。お参り、散策、スポーツ観戦などで心身に元気を充電するのにも最適です。「おのや」は、いずれも税込みで宝珠膳付き1泊2食1万1500円、宝珠膳のお食事は4200円)
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