九州の郷土料理が一堂に集う | 47URARA

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2月郷土料理の名店

九州の郷土料理が一堂に集う

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ムツゴロウの甘露煮。

S美:あの、ちょっと相談したいことがあるんですけど。

四七太郎:どうしたと、そんな改まって。ははあ、分かった、その顔はきっと、恋の悩みやね。よかよか、この太郎さんに切ない胸の内をどーんとさらけ出してみんね。こう見えても俺は口がめちゃめちゃ固いと評判の男よ?

S美:本当ですか~? どうもいまいち信用できないな…。

四七太郎:何ば言いようと! 口にチャック、「かんぬきの太郎」と言えば俺のことばい。

S美:はいはい。残念ながら恋の話ではないんですけど、太郎さんにぜひ教えてほしいんです。東京から友人が来るので、地元ならではの味が楽しめるお店に連れて行きたいんですけど、どこかいい所はないかと思って。

四七太郎:やっぱり、もつ鍋とか、水炊きの店がよかと?

S美:それが、何度も来ている人なので、もつ鍋なんかはとっくに連れて行っているんですよね。それ以外でどこかないか…。

四七太郎:よし、じゃあとっておきの店を紹介しちゃる。

S美:ありがとうございます!

(上段左から)イカめんたい、おきゅうと、がめ煮。(下段左から)イワシのじんだ煮、タイラギのゆずごしょう和え。(中央)ムツゴロウの甘露煮。

四七太郎:というわけでやってきたのは福岡市博多駅前2丁目の「九州郷土料理 わらび」。看板にそう名乗るだけあって、九州の郷土料理のレシピの数はなんと約400。

S美:すごい!

四七太郎:今回はその中でも、福岡の旬の味覚を6点、用意してもらいました。まずはこれ、「がめ煮」。

S美:つややかで、おいしそうですね。地元では「がめ煮」と言うけれど、他県の人には「筑前煮」と言う方が分かりやすいかも。

四七太郎:それから、博多といえばめんたいこ。めんたいこでアレンジした料理もいろいろあって、「イカめんたい」なんかはまさに博多の味と言っていいやろ。

S美:ああ、これ大好きなんですよ。めんたいこの味ももちろんですけど、イカが新鮮じゃないといけませんね。

四七太郎:それから、博多ローカルの味で外せないのが「おきゅうと」。

S美:県外では知名度ものすごく低いですけど、福岡では「おきゅうと」を置いていないスーパーを探すほうが難しいぐらいポピュラーですね。エノゴリという海藻を使ったその味は例えて言うなら「トコロテン+磯の風味」でしょうか。まさに博多の家庭の味わいで、私はトコロテンより断然おきゅうとの方が好きです。

四七太郎:「ぬか炊き」とも呼ばれる「イワシのじんだ煮」は小倉名産。「タイラギのゆずごしょう和え」、「ムツゴロウの甘露煮」はどちらも九州が誇る海鮮食材の宝庫、有明海で獲れたものを使用。

S美:イワシのじんだ煮はおかずにしても良し、酒のさかなにしても良しですよね。

店主の平野康弘さん。

四七太郎:タイラギは輸入物より国内産の方が味がいいし、中でも有明海産は滋養深い味わい。大将の平野康弘さんに言わせれば、「感覚的には国内産は海外産より2倍深い味わい。有明海産は国内産の2倍深い味わい」とのこと。

S美:住んでいるのでついつい忘れがちですが、博多は安くて新鮮な食材に恵まれていますね。出張で東京や大阪に行くと、改めてありがたみを感じます。

四七太郎:平野さんは埼玉県の出身ながら、料理好きが高じて全国津々浦々を食べ歩いた結果、新鮮な食材に恵まれた九州の郷土料理に魅せられ、脱サラして店をオープンした、いわば“郷土料理マニア”。九州の郷土料理をの魅力は、韓国のルーツを持つ対馬、ヨーロッパの流れをくむ長崎、東南アジアの影響が色濃い沖縄・鹿児島などの流れが複雑に絡み合い、地形的には有明海、瀬戸内海、日本海、東シナ海といった複数の海の幸が一堂に集う、全国的にも稀な豊富な食材に尽きるそうな。

S美:九州中の郷土料理が味わえ、「福岡と長崎の郷土料理をお任せで」なんていうわがままなオーダーにも気軽に応えてくれるので、知っておいて損はないお店ですね。

四七太郎:焼酎・泡盛のラインナップも常時80~100種類、充実しとるとよ。

S美:よーし、知り合いを連れてくるためにも、まずは私が通わなきゃ。

四七太郎:やっぱりそうくる?!
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