
「仙台せり鍋」1人前1,500円
雑煮やうどん、そば、うーめんの薬味に、おひたしに、みそ汁や吸い物の吸い口に、そして七草がゆにと、暮れから早春にかけて重宝する食材が“セリ”。
宮城では、名取市増田地区や石巻市河北地区のものが「仙台せり」として出回ります。
中でも名取市増田地区は、セリの一大産地。
およそ400年前から栽培しているといい、現在は上余田と下余田の2つの組合を中心に、関東方面にも出荷しています。
下余田産の朝採りセリを、根まで丸ごと味わえるのが「仙台せり鍋」。仙台市青葉区にある居酒屋佗び助(わびすけ)が、10月から3月まで季節限定で提供している名物料理です。この時期に店を訪れるのは、せり鍋目当ての客がほとんどだとか。
カモ肉のうま味が溶け込んだスープに、根ごとさっとくぐらせ、シャキシャキのところをいただきます。小気味よい歯ごたえと、鼻に抜ける香気。次々箸がのびて、セリの山があっという間にお腹に収まります。
もともとは、東京から訪れる常連客のオーダーで10年ほど前に作り始めた隠れメニューだそう。5年前に品書きに載せるようになってから「根っこを食べるしゃぶしゃぶ」として口コミで広まりました。

「仙台せり鍋お持ち帰りセット」はスープ、仙台せり、カモ肉、うどん2〜3人前付き3,500円(※鍋は付かない)
2010年からは、土産や全国発送用の「お持ち帰りセット」も販売しています。家庭では、焼き餅や油揚げ、豆腐、えのきなどの具材を加えてもまたおいしい。
もちろんお酒とも相性抜群です。米どころ宮城の地酒と言えば、やはり純米酒。一口に「純米酒」と言っても、銘柄によって味わいはさまざまです。「純米酒の県宣言」をした宮城ならではの銘酒は、燗(かん)にしても格別の味わい。
「セリは和のハーブ。食物繊維たっぷりだから、お腹のおそうじにもうってつけなの」と女将は言います。年末年始の暴飲暴食で負担をかけた胃腸をおいしい鍋料理でいたわる。という口実で、軽く一杯どうでしょう?
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