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1月ご当地鍋自慢

向田邦子さんが愛した鍋

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スタッフで向田さんの豚鍋を再現。でもこんなに一気に入れるのは「粋」じゃありません

鹿児島といえば黒豚。黒豚を使った鍋でまず連想するのはしゃぶしゃぶではないでしょうか。実は鹿児島で黒豚のしゃぶしゃぶが一般的になったのは比較的近年のこと。成長が早く多産な白豚に押されて一時は「絶滅寸前」となった黒豚が、1970年代後半から80年代前半にその肉質のよさから見直されるとともに、旨味があって臭みの少ない黒豚のおいしい食べ方として広まりました。今では鹿児島の多くの店で食べることができ、ポン酢に鹿児島特産のダイダイを使ったり、あっさりとした「そばつゆ」につけて食べたり、各店独自の工夫をこらしています。

では「鹿児島・豚・鍋」と聞いて連想する人物は?作家・脚本家の故・向田邦子さんは小学生のころ2年ほど鹿児島に住んでおり、鹿児島のことを愛着を込めて「ふるさともどき」と呼んでいました。そんな向田さんが愛したのが「豚鍋」。

日本酒と水を1:3の割合で鍋に張り、ニンニクとショウガ各一かけらを入れてたぎらせます。具は豚肉とホウレンソウのみ。豚を1枚ずつ入れてレモン醤油でいただき、豚を食べ終わったら次はホウレンソウ、そしてまた豚肉。シンプルさゆえについつい箸が進み、毎晩食べても(or一晩中食べても)飽きないことから「常夜鍋」とも呼ばれています。

向田さんはお気に入りの食べ物の包装紙や切り抜き、しおりなどを、「う」と書いた抽斗(ひきだし)に大事にとっていたそうです。「う」はうまいものの略。ぜひあなたの「う」の抽斗に鹿児島のひと品を加えてください。