
味噌ダシでたっぷりの野菜とイノシシ肉をぐつぐつ。体の芯からあったまる!
兵庫県のご当地鍋と聞いてまっさきに思い浮かんだのは、県北部の美方郡をスキーで訪れたときに食べた「ぼたん鍋」。当時まだ中学生だった私。イノシシなんて食べたことがなく、はじめてのぼたん鍋を前に、友人と「これ、おいしいのかな…」と疑いの目で見ていました(失礼)。しかし、口にしてみてびっくり。んん、おいしい!意外にもクセがなく、“淡白な豚肉”といった印象。濃いめの味噌味のダシのおかげか臭みも感じられず、ばくばくたいらげたのでした。

盛り付けられた肉がボタンの花のように見えることから、「ぼたん鍋」と呼ばれるのだとか
ぼたん鍋は、2007年12月に農林水産省が選定した「郷土料理百選」にも選ばれた、兵庫県が誇る「郷土料理」。県中北部に行けば、ぼたん鍋が食べられるお店がたくさんあります(なかには専門店も!)。そして、イノシシを“見る”だけなら神戸でもできます。六甲山はイノシシがいることで有名で、たまにふもとにも下りてきますので…。神戸の中心地・三宮から少し北へ行ったところにある新幹線の新神戸駅前で見た時はさすがに驚きましたが、イノシシが身近な存在であることを実感しました(笑)。
とはいっても、ぼたん鍋で有名なのはやはり丹波地域。毎年1月に「いのしし祭」が開催される篠山市では、市のマスコット「まるいの」もイノシシを模したキャラターであるほど。それだけイノシシとは縁が深い地域といえます。以前にも黒豆の紹介をしましたが、豊かな自然に恵まれたこの地域は、本当にうまいもんが多い!イノシシもまた然りで、起伏に富んだ険しい地形で山の幸をたらふく食べながら育つので、良質なイノシシになるんです。特に、秋にとれたイノシシ肉は、木の実の香りと味がしみこんで実においしいんだとか!

篠山市のゆるキャラ・まるいの
しかも、イノシシ肉は他の肉と違って煮込めば煮込むほど柔らかくおいしくなるそう。集まったみんなで話に花が咲いて、ついつい鍋そっちのけになっても大丈夫。まさに鍋にうってつけのお肉といえます。大皿に盛りつけたようすは、まさに大輪のボタンの花。“花びら”を少しずつ鍋に浮かべながら、おともにはやはり…熱燗ですかね。「丹波篠山ぼたん鍋キャンペーン」が開催されている3月末までなら、篠山観光案内所などで市内約40軒の飲食店情報が載ったパンフレットがもらえます。ぼたん鍋を未体験の方は、この機会にぜひ兵庫の郷土の味を食べてみてください!







