
松島の禅寺、円通院の副住職を勤める天野晴華さん
日本三景の一つ松島は、松島湾に浮かぶ大小260余りの島々の絶景と、伊達家ゆかりの文化財が現存する宮城随一の観光地です。晴れた日の清爽な海景色や、雪の日の水墨画のような情景は、一見も二見もの価値があります。
冬の夜もすてきです。一度、松島で酒を囲む機会がありましたが、帰り道、最寄りの松島海岸駅に立って電車を待っていると、さっきまでやんでいた小雪がちらちらと舞い始めました。目の前には夜の闇に覆われた松島湾。昼とはうってかわった静寂が辺りを包み、透明感に満ちた光景が心に染みました。
瑞巌寺や円通院をはじめとした伊達家ゆかりの寺院、文化財も多く残り、海岸通りには土産店や地元グルメが楽しめる飲食店が軒を連ねます。もちろん松島湾の観光遊覧船は、今も昔も観光の定番。近年は温泉が湧出し、一部のホテルや旅館で入浴が楽しめるようになりました。
で、そんな松島の看板娘として紹介したい人が、円通院の副住職を勤める天野晴華さんです。
初対面では、きりっと精悍な面立ちと、きらきら輝く大きな目が印象的でした。その目に見つめられると吸い込まれそうで、インタビュー中はこちらが照れ臭い気分になったものです。表情が柔らかくなったのは、家族の話をしている時でしょうか。家族思いな一面をのぞいた気がしました。とにかく美人さんなので、面立ちを見ているだけでうっとり。すぐさまファンになってしまったことは言うまでもありません…!学生時代を過ごした京都から帰郷後は、お父上の住職のかたわらで、精力的に仕事に取り組んでいます。

庭園は枯れ山水が美しく、四季折々の植物が楽しめる(写真は2010年初秋)
さて、そんな彼女に一問一答。
Q.副住職としての仕事について教えてください。
A.住職(実父)を補佐し、寺院運営を取り仕切ることです。
Q.プライベートでのご趣味は?
A.スキューバダイビング。しゃべらなくていい(笑)。…というのは半分冗談で、音のない世界だったり、無重力空間を漂っているようなフワフワとした感覚が好きです。
Q.好きな食べ物、苦手な食べ物は?
A.好きな物は甘い物。でも、サツマイモやカボチャは口の中がモサモサして苦手です。
Q.時間があればしたい事、行きたい場所などは。
A.タヒチか、メキシコのラパス。タヒチはイルカ、ラバスはアシカと泳げるからです。
Q.元気の源は?
A.旅に出ること。近場でも海外でもいいんです。仕事場と自宅が同じ場所なので、時々そこから離れることが自分にとっては大事ですね。
Q.副住職の笑顔を見るにはどうすればいいでしょう? 自身の笑いのツボはどこにあると思っていますか?
A.実は、自分でもどこなのか分かりません。ただ、日常の中で面白い事が多過ぎて。うまく言い表せませんが…。

円通院(山門)
Q.松島のアピールをどうぞ
A.松島は四季を通じてとても魅力的な地域だと思います。まず、1〜2月の真冬は、食べ物がますますおいしくなる時季です。カキ(牡蠣)は松島の名産品。東北ならではの自然の厳しさがカキの身をより引き締め、プリッとした食感をもたらします。安価でおいしく味わえます。お腹いっぱいになったら、散策がお薦めです。のんびり歩いて巡るにはぴったりの、情緒的な景色や寺院が立ち並びます。松島は、大き過ぎず、小さ過ぎず、理想的な観光地だと私は思います。
(※円通院の概要紹介)
伊達家ゆかりの禅寺、円通院
松島海岸に臨む臨済宗妙心寺派の禅寺。仙台藩3代目藩主を嘱望されながら、19歳の若さで亡くなった伊達光宗公の霊廟「三慧殿」(国指定重要文化財)の建立と共に開山された。本堂「大悲亭」は光宗公の死を悼んだ父忠宗公が、江戸から解体移築したもの。それら伊達家ゆかりの文化財や、枯れ山水の見事な庭園が見学できる。2005年には庭園の紅葉ライトアップイベントがスタート。オリジナルの数珠作り体験や縁結びこけしとともに、人気を集めている。
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