
「お客様の大切な空間を大切にしたい」という岡部美喜江さん
前橋市の中心市街地。前橋の詩人 萩原朔太郎記念して建てられた前橋文学館から橋を渡ってすぐの広瀬川沿いに、素敵なティールームがあります。
紅茶専門店「LIBERTY」。
今でこそ、茶葉を買ってポットでお茶を楽しむ人が増えてきましたが、ここではブームの始まるずっと前から本格的な紅茶が楽しめるお店として、地元の紅茶ファンを中心に支持されてきました。アンティークで統一され 落ち着いた店内では、英国式のゆったりとしたティータイムが楽しむ事が出来ます。また、常時50種類を超える茶葉が揃うショップスペースもあり、自宅用はもちろん、贈答品としても人気です。
ガラス張りの扉をあけると、いつも燐とした佇まいと、優しい笑顔で迎えてくれるのが、今回ご紹介する岡部美喜江さんです。
今日 私が注文したのは、ロイヤルミルクティーに蜂蜜の入ったキャンブリックティーと冬季限定のアップルパイ。ポットにたっぷりと注がれたミルクティーは寒い冬にぴったり!私のお気に入りです。
「疲れているようだから、少しハチミツを多めにしておきました」
お客の様子を観察して、紅茶の淹れ方もかえてゆく…まさにこれこそがオモテナシ!
甘い紅茶の香に幸せな気持ちになるのでした。

広瀬川沿いの美しい景色が望める店内
▽「まさか、自分が紅茶の仕事をするなんて・・・」
彼女がこのお店をはじめたのは、今から約10年前。ご主人がはじめたお店を突然引き継ぐ事になったのがきっかけだそうです。
「自分が紅茶のお店をするなんて夢にも思わなかった」と美喜江さん。
紅茶に対しての知識もほとんど無く、まさにゼロからのスタートでした。
お店をしながら、紅茶のみならず、日本茶インストラクターの資格も習得。無我夢中で働いていた毎日…。
「お店をはじめてからの5年間の記憶が無いんです」
大変だった当時を、美喜江さんはそう振り返ります。
▽「お客様を想って 紅茶を淹れ続けてきた年月が自信に」
どんなに大変でも、これまでほとんど休まずお店を開けてきた美喜江さん。その根底にあるのはご主人や義母から受け継いだ「商人気質」でもあり、また自分が未熟だった時代から、ずっと温かく見守ってくれたお客様への感謝の気持ちでもあるといいます。
「続けることが、私に出来る恩返し」
知識や理屈ではない、お客様の事を想いながら淹れる紅茶。その1杯1杯の積み重ねがいつしか彼女にとって大きな自信になり、「LIBERTY」=美喜江さんとして、長年愛されるお店となっているように思うのです。

丁寧に淹れた紅茶ですごす癒しの時間
▽「この場所が 今とても楽しいんです」
家庭と仕事に追われて、ちょっとした合間にお茶にくる女性
毎週同じ曜日、同じ時間に来るサラリーマン
何年も通い続けてくれる老夫婦
東京から電車を乗りついでやってくる若者…
「リバティ」には老若男女、様々な人が紅茶を楽しみに訪れます。そしてその殆どが常連さんで、中には20年も通い続けているという方もいるのだとか。
「ここ数年、本当にお店が楽しくなってきました。人との繋がりを感じるゆとりが出てきたのかもしれません。夢ですか?現状維持です(笑)。1人1人のお客様と長くお付き合いできたらそれがうれしいですね。」
※大きな地図をご覧になりたい方は地図画像をクリックしてください。







