
鶴岡市湯野浜海水浴場。降り注ぐ日差しと押し寄せる波、響き渡る歓声
日本海に面した、砂浜、砂丘と松林が続く町で育った。『天才バカボン』のテーマソングで、西から昇った太陽が東に沈むと言われても、あり得ないということは、海水浴場の水平線を赤く染め、沈む夕日を見ていたから分かっていた。

酒田花火ショー。夜空を彩る大輪
沖合を対馬暖流が流れ、そのせいで蒸し暑い東北・日本海側の夏。子どもたちは青空や入道雲を眺め、海に飛び込む。体感温度はぐっと下がり、快感だ。水際に砂の城をつくるやつ、岩場で貝や魚をゲットするのもいた。教室と同じように、女の子たち近づき、ちょっかいを出す連中と、何が楽しいのか、沖まで頑張って泳ぐカッパみたいなのも。
浜茶屋で食べる「支那そば」「かき氷」「フランクフルト」のうまいこと。浮輪を膨らますのは、いつも大変だった。そして夜の花火大会。スイカをかじりながら、音、光、そしてかすかな煙の香りなど五感で楽しんだ。
このような夏を味わうのに、山形県の庄内地方はお勧めだ。遊佐、酒田、鶴岡の各市町の海水浴場はお盆前後までオープンしており、鳥海山の伏流水が湧き出る所、源義経や出羽三山信仰などのロマン、来歴がある場所など多彩な楽しみ方もできる。花火も酒田市で6日に「酒田花火ショー」、鶴岡市で10日に「赤川花火大会」がそれぞれ開催される。
また庄内の夕日もぜひ、楽しんでほしい。日本海岸の国道7号沿線の観光、宿泊施設で一夕、冷えたお酒と海の幸などやりながら、天と海と太陽の壮麗なドラマをみる。文字通り「光を観る」観光ができる。
そして、これから何をなすべきかも、みえてくるかもしれない。

鶴岡市堅苔沢。ゆっくりと沈む夕日と海に伸びる光の道
※海水浴場や花火大会、海のイベントなどについては、山形県や遊佐、酒田、鶴岡の各ホームページや観光協会へお問い合わせを。







