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8月夏を惜しむ旅

那須の里山・歌枕の地へ

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雨にけぶった「遊行柳」

栃木県那須は、軽井沢と並ぶ避暑地として知られています。暑い夏は涼しい場所へ避難しつつ、休日を堪能したいですよね。今回は、那須は那須でも、皆さんの知る避暑地・那須ではなく、那須町の東端、八溝山のふもとに位置する「芦野」という街をご紹介させていただきます。

芦野地区はかつて芦野氏の城下町、また奥州街道の関東最北端の宿場町として栄えていました。しかし明治以降、次第に人の流れが変わり、ひっそりとたたずむ里山になっています。那須を訪れた松尾芭蕉が殺生石を見たあと立ち寄ったとされるの芦野の「遊行柳(ゆぎょうやなぎ)」。芭蕉は奥の細道に「田一枚植て立去る柳かな」の名句を残しています。西行法師の時代からの歌枕の地であるここは、与謝蕪村らも訪れた誇るべき地域の財産なのです。田園の中にぽつんと立つ柳の老木の姿は、いにしえの風景そのままで、訪れた人の心を静かに癒してくれます。

石と水の空間を楽しむ美術館

続いて、名産の芦野石をふんだんに使って建てられた「石の美術館 ストーンププラザ」をご紹介します。著名な建築家・隈研吾氏の設計で大正期の石蔵を4年かけて再生した建物です。栃木県マロニエ建築賞や国際石材建築大賞に選ばれ、世界的な評価を受けています。多くの建築関係者が訪れるばかりではなく、建物と水の調和が幻想的な雰囲気をかもし出し、日本初の石造りの茶室があったり、石を通ったやわらかな光のギャラリー、喫茶コーナーもあり、地元の方も訪れる美術館です。カフェ兼用のエントランスでは、今流行の天然石のアクセサリーなどが女性の人気を集めています。

そして、お腹もお土産探しにも満足いただけるおススメスポットが、巨大な水車が目を引く人気の「道の駅 東山道伊王野」です。地場産の新鮮野菜・農産加工品などを販売する物産センターや観光情報館、まつり伝承館などがあり、特にお食事処「水車館」のそばが安くておいしいと評判なんです。ここのシンボルである県内最大級のジャンボ親子水車。大きいものが直径十二メートル、小さいものが五・六メートル。水車小屋には直径二メートルの大きな石臼も設置されています。自家栽培のそばをこの水車の石臼でゆっくりひいたそば粉は、風味を損なわずふぞろいの粒が逆に良いのどごしとなっていますよ。そば打ち名人が腕を振るった逸品そばは、地元の人がこぞって食べに来るほど。名人指導によるそば打ち体験(要予約)も人気ですので体験してみてはいかがでしょうか。

県内最大級の親子水車が回る

心もお腹も満たしてくれ、ゆったりとした時の流れに心癒される芦野を、ぜひ訪れてみてください。暑いこの時期ですが、お帰りには旅の疲れをとってくれる芦野温泉もぜひ!無色透明だがぬるっとした感触で、みるみる体が青城になっていく感じ。アルカリ性ph値が9.85という数値が示す薬効を、直感的に肌に感じることができます。露天風呂もまた最高です。
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