
国登録有形文化財に指定されている丸八百貨店
「京は遠ても十八里」。
昔の人はこう口ずさみながら、福井若狭でとれた鯖に塩をして滋賀県を通り、遠く京都まで徒歩で運んだそうです。それらの鯖は京都に着く頃にちょうどいい塩加減になり、この道はいつしか鯖街道と呼ばれるようになりました。この道には、現在も多くの見所があります。鯖は持っていませんが、京都から滋賀県を通りこの鯖街道を逆にたどってドライブに出かけてみましょう。

鯖街道の終点を示すプレート(小浜)
鯖街道は、福井県小浜を基点とし京都出町柳を終点とする全長およそ73キロ。出町柳を出発してすぐに見えてくるのが、山端平八茶屋さん。夏目漱石の「虞美人草」にも出てくる有名な料理屋さんです。創業は天正年間というからなんと400年前。茶屋というくらいですので街道を歩く人たちを、お茶や料理でもてなしたのでしょうね。現在は、季節の京料理をいただけます。
そして、しばらくすると、“あの歌”で有名な大原に着きます。三千院はあまりにも有名ですね。余談ですが、その昔大原に住む女性の行商は大原女(おはらめ)と呼ばれ、大原の新鮮な野菜や花、しばや割り木などを京都の町中で売り歩いていたそうです。残念なことに、ガスや電気の普及で売り物であった柴や割り木への需要がなくなり、現在大原女装束で売り歩く人はいなくなってしまいました。
話が文字通り横道に逸れてしまいましたので、鯖街道に戻ります。大原を越えると街道沿いには家もまばらになり、京都と滋賀の県境を越えます。花折峠などを超え旧朽木村に入ります。朽木村は長らく滋賀県唯一の村でしたが、平成の大合併により今は高島市となりました。村は鯖街道の宿場町として栄え、旧街道筋に立つ昭和の洋風建築「丸八百貨店」は滋賀県では三番目の国登録有形文化財に指定されています。現在は地元の女性が運営し民芸品などを販売しており、休憩や飲食ができます。
その後福井県熊川宿に入ります。ここまでくると残り12キロ。

焼きたての鯖、おいしそうです
そして車で進むこと約30分、小浜到着です。JR小浜駅前近くのいづみ町商店街の中に街道の起点を示すプレートがあります。その周りでは、焼きたての鯖を売るお店が並んでいます。塩で熟成された鯖寿司も美味ですが、焼きたての鯖も絶品。約30センチはあろうかという鯖を串にさして焼いてあり、一口ほおばると旨味が口いっぱいに広がります。
約3時間のドライブでしたが、昔の人たちはこの道を24時間ぶっ通しで歩いたのですね。は~、頭が下がります。







