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8月夏を惜しむ旅

夏を満喫した後は、心穏やかになる旅を

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抹茶セット(梅ケ枝餅付)630円 夏期のみ冷たい抹茶が選べる

S美:うわ、太郎さん、真っ黒に日焼けしてますね!

四七太郎:おう! 海、山、プールに野外ステージ、夏を満喫しまくり、日焼けしまくりよ。

S美:まだまだ青春真っ盛りなんですね。

四七太郎:S美もそれなりに夏をエンジョイした?そういや、よく見るとS美も少し日焼けしとうね。

S美:あ、フィジーに行ってきました。

四七太郎:な、なんか負けた気がする…。

S美:勝ち負けとかじゃないですよ。

四七太郎:いや!お前は浮かれすぎとる。もっと落ち着かんといかんばい。そういう訳で、“心を穏やかにする太宰府の寺巡り”を企画する。ついて来んね!

S美:相変わらずワケのわからないことを。

四七太郎:さて、最初に行くのは…。

S美:あれ、太宰府天満宮じゃないんですか?

四七太郎:いや、こっち。天満宮参道を総合案内所手前の角で右折した突き当たり、光明禅寺よ。

九州最古の枯山水といわれる光明禅寺の裏庭「一滴海庭」

S美:ああ、2つの石庭で有名な“苔寺”ですね。

四七太郎:えっ?知っとうと?

S美:はい。前庭は釈迦・文殊・普賢の3仏に見立てた3石を主体に石で「光」の文字を表現した「仏光石庭(ふっこうせきてい)」。裏庭は広大な海も一滴の水から始まることを表現した「一滴海庭(いってきかいてい)」。紅葉の時期によく訪れるので、いつの間にか覚えてしまいました。

四七太郎:そ、そうか。じゃあいい。次に行くぞ。

S美:え、もう移動ですか?

四七太郎:さて、次は観世音寺ばい。

S美:太宰府駅前からコミュニティバス「まほろば号」で5分。すぐ着きましたね。

四七太郎:天満宮を参拝する大勢の観光客から離れて、落ち着いた気持ちになろうが?

S美:太郎さん、国宝の梵鐘を見ましょうよ。

四七太郎:え、何?

S美:こっちこっち。7世紀末に造られた鐘で、京都妙心寺にある鐘とは兄弟鐘といわれているあの鐘です。その豊かな音色は環境省が選定した「残したい日本の音風景100選」にも選ばれているんですよ。

四七太郎:そ、そんなにすごかったと?この鐘。

S美:あれ、知りませんでした?

四七太郎:い、いやぁ、知っとうけどね、そのくらい。

S美:有名ですものね。あと、別館の宝蔵にある重要文化財の仏像も見事ですよね。

四七太郎:…ここも、もうよか。次に行くぞ。隣の寺に。

S美:戒壇院ですか?

四七太郎:おうよ。唐僧鑑真が日本で初めて受戒した由緒あるお寺で、奈良の東大寺、栃木の薬師寺と並ぶ日本三戒壇ばい。

S美:そうですよね。知ってます。

四七太郎:じゃ、じゃあ、入口右手にある戒壇石に何て書いてあるか知っとうや?

S美:いいえ、知りません。

四七太郎:「葷酒肉(くんしゅにく)境内に入るを許さず」。“ニンニクやニラなど匂いの強い野菜、酒、肉は精が付きすぎて修行を妨げるため、 清浄な寺内に入ることを許さない”という意味ばい。どれもS美の大好物だから、日々の生活を反省して…。

S美:だったら太郎さんは入れませんね!今もニンニクと二日酔いの臭いを振りまいてますからねー。

四七太郎:ぐぬぬ…。

S美:せっかく戒壇院に来たんだから、しっかり本尊の盧遮那仏(るしゃなぶつ)を拝んでいきましょうよ。国指定の重要文化財なんですから。

四七太郎:へえ…、そう、あれが。

S美:歩き回ったら小腹が空いてきました。天満宮参道の「かさの家」さんでお茶にしませんか?

四七太郎:ちょっと待て、勝手に決めるな、あ、待ってー。

S美:参道2つ目の鳥居をくぐって右側2軒目っと、ここです。何といってもこの落ち着いた店内の雰囲気がいいですよね。

四七太郎:俺だって、かさの家ぐらい知っとうくさ。夏の定番は夏季限定のクリームあんみつよ。

S美:夏は冷たいお抹茶を出してくれるのもいいですよね。

四七太郎:そう。梅ケ枝餅に合うし、涼しいし、最高よ。

S美:やっぱり、おいしいものを食べると心が落ち着きますねぇ。

四七太郎:うーむ、お前にはかなわんばい。

(左上)観世音寺 (右上)国宝指定の梵鐘 (左下)本尊の盧遮那仏 (右下)戒壇院正面