
尾花沢市は夏スイカ生産量日本一。昼夜の温度差があるなどスイカづくりに適している
カリフォルニアの内陸の町で夏を過ごした時は、「参った」と思った。2、3カ月、雨がほとんど降らない。最高気温が連日、40度をあっさり超える。地元の新聞「フレズノ・ビー」には炎天下、車のボディーに生卵を割って落とすと、目玉焼きになった、みたいな写真が掲載される。まったく「アンビリーバボー」な暑さ。その地で食べたスイカは本当に心身にしみた。
あるいは、こんな夏も思い出す。山形県の羽黒山。出羽三山参りの方々が宿泊する麓の集落・手向(とうげ)。その、山伏が経営する宿坊で夏の早朝、目が覚める。夜明けの山の冷気、そして広々とした畳の部屋にいる、その何とも言えない心地よさ、背中に感じる畳の呼吸のようなものが忘れがたい。思えば1980年代の日本と米国は、今よりは…。と、後ろを向くのはやめて、まず今できること、今、自分やだれかに贈ることができる楽しみを考えよう。この季節、山形はいっぱいあるが、今回は「スイカ」「畳」なのだ。

手間と時間とこだわりを、土づくりからお手元まで。「シャリ感」いっぱいの尾花沢スイカ
まずは、スイカ。先ごろ放送された「ケンミンショー」でも紹介されたように山形県は食の多彩さが際立ち、特産地、主産地が知られている。スイカ、と言えば県民がぱっと思い浮かぶのが尾花沢市だ。松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で十泊と紀行で最長の滞在をし、往時の紅花商人などの文化レベルの高さを今に伝える尾花沢。おいしいスイカでも有名であり、住宅街にも来るスイカ売りの「尾花沢のスイカー!」という声は、県内の夏の風物詩でもある。
その尾花沢でこだわりの栽培法と、一個一個を慈しむような心を込めてスイカづくりに取り組み、高い評価を得ているのが「あべ農園」だ。「こだわり」「高い評価」については、エコファーマー、山形セレクション認定などでも理解できるし「心」の部分は、こだわりにも通じるのだが、スイカが育つビニールのトンネルの朝夕の開閉など換気にも心づかいをしていることなどに象徴される。しっかりと手間、時間をかける。これは簡単なようで誠実さ、根気づよさが求められることだ。
味は…。カリフォルニアのインディアンうそつかない、と言いたくなるくらい糖度、口に入れた時のかみ心地がいい。夏のスイカ、冬のミカンは気がついたらこんなに食べてた、というくらいがいいと昔の少年は思う。それができるくらい自然に、おいしく食べられる。
さて心身のクールダウンができた、ここはやはり畳の部屋に涼しい風を入れての昼寝。これが夏の、そして特に今年の夏のお勧め。畳を敷き、日影をつくり、うちわも使い、昼寝する。そのありがたさを、まずあらためて体感してみたい。

農家と協力して作り上げたイ草を、品質管理・安全性にこだわって編みこんだマット
山形市の岡部商店が製造、販売する「爽快マット」は、ISO9001の認証を取得した工場で、安全・安心を含めた品質管理のもとで栽培されたイ草から製造される。昼寝用にも、住宅内でのフロアマットにもOKという優れもの。吸湿性、消臭性も高く用途も広い。同社では「手づくりで、ご購入後は日々の暮らしの中でお使いいただくものなので、お客さまがご理解、納得できるように説明させていただいています」という。
スイカと畳。山形の「和」で涼んでみてください。







