
向かって右側にある蛇歯見(じゃばみ)の滝が最も大きく、落差は35メートル。その下に五色の滝、正面にある二筋の滝が夫婦滝、その上に大滝、不動滝がある。これら五筋の滝を総称して「常虹の滝」と呼ぶ
節電がキーワードの今年の夏。エアコンの温度が高く設定され、室内にいても暑さに耐える日々が続きます。暑い夏、みなさんはどう過ごしますか? やっぱり「涼」のある場所に行くことが一番ですよね。涼しい場所もいろいろありますが、私がオススメしたいのは「滝」、それも滝を見ながらお腹も満たせる場所が富山県にはあるんです。
岐阜県との県境にある「常虹(とこにじ)の滝」は、富山市中心部から国道41号線を車で南下して45分余り。「道の駅細入」をすぎ、猪谷橋手前から右手山側の道を約500メートル入った場所にあります。県選定の「とやまの滝」に選ばれた細入地域の観光名所です。
常虹の滝は、猪谷川と蛇歯見(じゃばみ)川の合流点に落下する五つの滝の総称です。昭和初期に高見之通(ゆきみち)代議士が遊説で細入村(現富山市)を訪れた際、滝に虹が懸かっているのを見て名付けたとされています。滝は2方向から勢いよく水しぶきを上げながら流れ落ち、滝つぼ付近からは冷たい空気が舞い上がります。遊歩道があり(工事予定のため現在通行止め)、滝つぼ近くに架かる橋からは壮大な滝を見上げることができます。水しぶきを浴びることもしばしばあり、マイナスイオンに心も癒やされます。

往復約10メートルのレーンは10人ほどのお客で満席になる。素麺を食べている時間は大人平均15~20分程度
暑さを忘れ心が癒やされると、お腹がへるのは私だけ……? ここ常虹の滝には、夏季だけ営業する流しそうめん店があります。7月1日~8月31日までは午前11時~午後3時ごろまで毎日営業しています(雨の日は休業)。つゆは1杯500円で、そうめんは食べ放題。
この場所で流し素麺を始めて40年になる店主の早瀬清久さん(82)は「お盆の時期が一番忙しく、多い日は1日50把ゆでる。『おいしかったよ』というお客様の笑顔がうれしい。今年も多くの人に来てほしい」と話してくれました。

流れてくる素麺をうまくすくう。子どもはなかなかうまくすくえず、悪戦苦闘する姿も
味わってみると実においしい。湧き水(浄化設備を通過させている)を使っているため、真夏でも10℃前後に水温が保たれています。往復約10メートルのレーンを流れてくる素麺はコシがあり、冷たさも相まって「ツルッ」とのどを通っていきます。また、目の前をどんどん通過していくので、ついついもう少しと箸がのび、満腹になるまで食べてしまいました。
本格的な夏を迎え、毎日暑くてたまらないという人は、家族や友人と常虹の滝を訪れてみてください。ひと時ではありますが、とっておきの「涼」を感じることができます。
ただ、去年みたいな暑さだけは勘弁してほしいと願うばかりです。







