
鴨川の川床
「夏は暑くて冬は寒い」、盆地である京都では昔からそういわれてきました。先人たちは蒸し暑い都の夏を愉しむため、様々な工夫をして涼を得てきました。打ち水や、京町家の坪庭なども先人の知恵ですが、京都を縦に通る鴨川沿いで、川風を楽しみながら料理を味わう川床もその一つ。京都の夏の風物詩は、一見の価値有ですよ。
京都の川床の歴史は古く、桃山時代にさかのぼります。歌舞伎の創始者といわれる出雲の阿国が京都三条の河原で踊ったのを見物する客に、茶店を設けたことが起源となっているようです。かつての鴨川はいまのような静かな流れではなく、広くて洪水で氾濫する川だったそう。その後、時代を経て少しずつ整備され、江戸時代には400軒のお茶屋が並んでいたそうです。明治期までは今のように川沿いの料理屋さんから張り出した形ではなく、鴨川の浅瀬に直接床を設置して、川の真上で料理を愉しんでいたようです。川面を通る風を直接感じることができてさぞかし涼しかったでしょう。今でも貴船の川床は同様の形をとっていますね。

夏の京都には浴衣が良く似合う
今では、京料理に限らず、中華やエスニック、洋食、カフェ、バーなど様々な料理が川床で楽しめます。鴨川の水音と聞きながらカクテル…お洒落です。







