
本物顔負けの美しさ、折り紙の花瓶とバラの花
贈り物というと、お歳暮やお中元を思い浮かべる方が多いと思いますが、もともとは神にお供えする物で、それを包んだのは真心込めてすいた白く清らかな紙でした。そして時代が進むとともに、貴重な紙にさまざまなものを組み合わせて、物を贈る礼法が広がり、さらにはしや筆、色紙、扇、目録など包む中身によって折形を変える、世界に類のない合理的なマニュアルが生まれました。
元がお供えですから、頂いた贈答品をその場で開封するのは昔から、はしたないとされました。最近はいきなりばりばりと包み紙を破ってしまう人もいて、私などはまゆをひそめてしまいますが、贈られたうれしさから包装紙をその場で開封して心からの「ありがとう」を言うのは、せわしない現代社会では自然な反応なのかもしれません。
しかし、資源の乏しい国の知恵から、美しい紙を破ることなしに畳んで再利用を図る「物を大切にする」行為は、良い意味で国際語にもなった「モッタイナイ」という考え方に通じます。その奥には、包まれた折形だけで中身の内容が判別できる、合理的で奥ゆかしい心の歴史があるのです。
世界に類を見ない美しくみやびな和紙の質感、千代紙のデザインはわが国が誇る文化であり、落ち着いた色合いや懐かしい文様は、アパレル、ステーショナリー、建築装飾などの分野で広く採用されています。新聞のチラシなどのリサイクル紙、ラッピングペーパー、壁紙なども、さまざまに組み合わせたり、折ったりすることで、多彩な雰囲気を演出できます。
折り紙は今や、招待状、贈り物を入れる箱、花瓶、皿、コースター、はし置きなど、さまざまなものに活用されるようになりました。季節感のあるテーマで折られた作品は、国内はもとより海外にも普及しています。
「折る技術」に加え、「表現力や美しさ」を競う楽しさもあり、友人にプレゼントすれば、誠意となって相手に必ず伝わります。喜びのメッセージに「季節の折り紙」を添えれば、まさに心和む”紙ニュケーション”になるのではないでしょうか。
ここ福井の紙文化となると越前和紙という伝統工芸があり、ご当地である南越前市(旧今立町)には、芸術品としての、また日常生活に密接に関わってきた紙としての越前和紙の存在の奥深さ、真髄に触れることができる越前和紙の里があります。紙の文化博物館の展示収蔵庫では世界一大きい手すき和紙『平成大紙』、金型などの散逸のおそれがある和紙道具を多数収蔵展示してあり、和紙と灯りを効果的に使った館内は、あたたかな雰囲気に包まれています。
また、そんな越前和紙の里からほど近く、『和紙ショップ 紙和匠』から贈り物に心と共に添える便箋セットをご紹介します。
越前和紙の里から 書くことを楽しむセット『【送料無料】和紙セット(小ぶくろ入り)』
ワープロやメールで文字を「打つ」時代だからこそ、手書きのぬくもりは、人と人との出会いをさらに深く結びつけるものです。和紙本来の書き味の良さ、書いた文字を引き立たせる質感が、書くことを楽しくさせてくれるはず…。
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