夏の富士五湖を味わい尽くしてみませんか? | 47URARA

地域情報発信!全国の地方新聞社厳選 47URARA(よんななうらら)

47CLUB

全国津々浦々の【新鮮】地元情報!“地元発!”のタイムリーな情報を毎月テーマに沿ってお伝えする『47URARA(よんななうらら)』

6月夏イベント in 2011

夏の富士五湖を味わい尽くしてみませんか?

Bookmark and Share Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをはてなブックマークに登録

クニマスの可能性がある黒いマス。西湖で確認されて以降、泳いでいる姿は初めて=富士河口湖町の西湖畔

東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、被災した皆さんに心よりお見舞い申し上げます。

3月の震災を受けて、それ以降のイベントは自粛が相次ぎましたが、自粛一辺倒では観光業や飲食業に携わる人たちをはじめ、多くの業種で経済活動が沈滞し、日本全体の景気にも悪影響が生じることも危惧され、ここへ来て実施されるイベントが増えつつあります。菅直人首相も「自粛よりも楽しむことで被災地を応援することが重要だ」と述べ、被災した観光地の活性化を重視する姿勢を強調しています。日本全体の景気を回復することが早期の復興には必要だという認識が広がってきたのだと思います。

◇  ◇◇◇  ◇◇◇  ◇◇◇  ◇◇◇  ◇◇

さて、そこで山梨の夏を彩るイベントですが、昨年のこの欄では「恋人の聖地・山梨市のフルーツ公園から見る笛吹川の花火大会」を取り上げました。カップルの皆さんには参考になったかも知れませんが(「そんなの知ってたよ」という罵声も聞こえてきそうですが)今回は原点に帰り、山梨の夏を代表するイベントとして不動の地位を築いている「富士五湖の花火大会」をご紹介したいと思います。

富士山の北麓に広がる富士五湖のうち、山中湖と河口湖はよく知られていると思いますが、他の3つの湖-西側から本栖湖、精進湖、西湖ですが-は比較的知名度で劣っているのではないかと危惧しています。この3湖もそれぞれに個性的で魅力ある観光地ですが、なかなか足を運ぶ機会は少ないかも知れません。

この富士五湖では毎年8月1日から5日までの間、順次花火大会が開かれます。順番は山中湖、西湖、本栖湖、精進湖と続き、最も有名な河口湖の湖上祭が締めくくります。「五湖の花火=湖上祭」と思われがちですが、それぞれに名前もあります。山中湖=報湖祭、西湖=竜宮祭、本栖湖=神湖祭、精進湖=涼湖祭です。

今でこそ「富士河口湖町」ですが、オウム真理教で一躍全国に知られるようになった旧上九一色村と2006年に合併するまでは町名も「河口湖町」で、町の行政区域にある湖は河口湖だけでした。合併により、富士五湖のうち4湖が富士河口湖町にあることになりました。(本栖湖は一部が身延町=これも合併によって旧下部町が身延町となったため=に含まれます)。

花火好きにはこたえられない5日間になりますが、さすがに5日間通して見物できるなどという恵まれた環境にある人はそれほど多くはないと思います。そうすると、1つあるいは2つをチョイスすることになります。打ち上げられる花火の数でいくと、やはり湖上祭が断トツですが、せっかく五湖の花火を楽しむのであれば、この機会に、せめてもう一個所くらいは他の湖の魅力を知っていただきたいと思います。

五湖の中でも神秘的な雰囲気が漂う西湖から富士山を望む

例えば西湖ですが、国道から引っ込んだところにあるため、西湖は五湖の中でも目立たない湖です。過去に秋田県の田沢湖だけに生息し、既に絶滅したといわれていた「クニマス」が、昨年「さかなクン」と京都大学の中坊轍次教授によって西湖での生息が確認されたことで一躍注目されました。特に南岸の溶岩地帯は複雑な形状の岩が入り組み、釣り人がボートを係留する以外には普段人が足を踏み入れることもなく、一種神秘的な雰囲気を漂わせています。

西湖の竜宮祭は、水の神「豊玉姫命」を祭る竜宮神社の祭典として毎年8月2日に行われます。灯籠流しが湖面を幻想的に彩る一方、華やかな花火が夜空を焦がし「静と動」の光のムーブメントが一幅の絵のように展開されます。

懐かしい風景が広がる「西湖 いやしの里根場」

昼間は「いやしの里 根場」の古民家で古きよき時代の日本の風景に浸るもよし、「もう少しアクティブに」という人はオオクチバス釣りにトライするもよし。暑い盛りですから、車を少し走らせて国道139号へ出て、富士山周辺の洞穴の中でも最もポピュラーな「富岳風穴」に潜り込み、夏でも溶けない氷の柱を見つつ涼むのもまたいいでしょう。地元の公認ガイドの案内で青木ヶ原樹海などを巡るガイドツアーも多様なコースが設定されており、1日楽しめます。そして夕闇迫る頃には浜へ下りてメーンの花火大会に備えましょう。湖上祭に比べれば打ち上げられる花火の数は少ないですが、長く記憶に残る独特の(言葉では説明しにくいんですが)雰囲気が味わえると思います。

ビールを片手に花火を堪能すれば、夏の1日、富士北麓のレジャーを満喫した心地よい充実感に満たされるでしょう。富士北麓は日本を代表する観光地の一つだけに、周辺はホテルや旅館、キャンプ場など宿泊施設には事欠きません。懐具合と相談しつつ、お好みの施設に宿泊する計画をたてて、この夏は富士五湖観光を味わい尽くしてみませんか。お待ちしています。