
路上に高々とあげられた「はりか山」を背景に演じられる「山あげ祭」の様子
全国の皆様に誇る栃木県の夏イベントと言えば、やはりはずせないのが栃木県那須烏山市にて、毎年7月の第4土曜日を含む金・土・日曜日に行われる「山あげ祭」。国の重要無形民俗文化財に指定されているこのお祭りは日本一を誇る絢爛豪華な野外歌舞伎で、あの「男はつらいよ」の「寅次郎の縁談(1993年公開)」でオープニングを飾っている。

那珂川水系は天然あゆの宝庫、夏の風物詩である「観光やな」
烏山地区の旧6町が輪番制で継承し、当番町の若衆が地元特産の烏山和紙を張り合わせて山水を描いた巨大背景画「はりか山」を次々と路上にあげ、奥行き100メートルほどの野外演舞場を設置する。約17回の奉納余興が街のあちこちで行われるが、その展開や移動の迫力も魅力のひとつ。囃し方や常磐津の三味線と唄に乗せて、地元の踊り子たちが舞台上で舞う。布団のように重い着物を着て汗を流しながらも一所懸命に演じる姿は感動もの。お薦めしたい理由のひとつに、地区をあげてこの祭りを1年以上に渡り準備し、町の威信をかけての一大行事にしている、この祭を支える住民の方々の思いがある。ぜひご覧いただきたい。
お薦めするからには、お役立ち情報を。この祭りは烏山地区中心部を移動しながら公演するため、公演時間や場所を把握するのが大切。市のHPで事前に情報が見られるが、雨などで予定通り進まない場合の遅滞状況や駐車場の場所や空き状況を携帯電話用のHPで知らせるサービスを実施しているので、ご活用いただければ。
せっかく那須烏山までお越しいただいたのであれば、山あげ祭の時期にシーズンを迎える「観光やな」も訪れて欲しい。この辺りは天然アユの宝庫として知られ、那珂川水系の夏の風物詩である。やな漁は、丸太や竹を組んで川の流れをせき止め、その中に仕掛けた梁簀(やなす)で魚を捕獲するもの。観光やなは水系各所に設けられ、滝田の「あゆの里矢沢のヤナ」では毎年幅11メートルの大やなが組まれる。勢いよくかかるアユとともに、涼しげな水音を辺りに響かせており、県内外から涼を求める家族連れが多い。生きた鮎を素手で捕まえる体験はなかなか珍しいし、新鮮な鮎の塩焼きは臭みもなく絶品だ。

人気の小山の花火、今年は全国の花火師のどんな作品が観られるのだろうか!?
最後はやはり夏イベントの定番の「花火」をご紹介したい。栃木にだって、自慢の花火大会がある。全国の花火イベント情報サイトにて、昨年人気ランキング3位に支持された「おやまサマーフェスティバル」の花火大会だ。全国の花火師による大玉競演が人気を博しており、スターマインや仕掛け花火などが1時間半にわたって次々に打ち上げられ、音と光の競演が繰り広げられる。クライマックスの幅約400メートルのナイアガラ瀑布(ばくふ)は圧観。会場は観晃橋下流の思川河川敷で、昨年は2万10発の花火が打ち上げられ、約53万人(主催者発表)の見物客が夏の夜空に咲いた大輪の花を満喫した。毎年1発ずつ増やされているようなので、今年は2万11発になるのか?
私も何度も訪れているが、思川を挟んで東側(小山駅側)にはたくさんの露店が並び、行き交う人の列が耐えなず祭りの賑わいがあり、一方で西側は河川敷にシートを敷いてくつろぎながらゆっくり花火を楽しめる。毎回陽の高い内から陣取り、美味しいお酒と食事を持ち込んで花火を待つのが定番。花火が始まる頃にはいい気分になり、より花火が妖艶に見えてしまう。(酔っぱらいのオススメ)
今年の開催は、7月30日(土)に予定されている。
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