
かますに入れられそうになり泣き叫ぶ子ども
夏は祭りの季節。鹿児島でも花火大会や神社での夏祭り(六月灯といいます)などでにぎわいます。また、各地で行われる伝統行事が多いのも特徴の一つです。今回は毎年8月21日に南さつま市金峰町高橋集落で行われる奇祭「高橋十八度踊り」をご紹介します。
この祭りは、高橋集落の近くを流れる堀川の水難防止と五穀豊穣を願う「水神祭り」。集落の若い男性たちが、しゅろの面と寝巻き(木綿の着物)を着て「ヒュー、ヒュー」という奇声を発しながら集落内を歩き回り、子供たちを脅して回ります。男性たちが扮しているのは「河童(かっぱ)」。子供たちが川で危険な遊びをしないよう、怖さを教えるというためなのですが、鐘を打ち鳴らしながら奇妙な面と声で追いかける河童たちは怖さ満点。毎回訪問する高橋保育園の園児たちは、園内を泣きながら逃げ回ります。
集落でひと通り暴れまわった河童たちは、集落にある玉手神社に集まり、奇妙な相撲踊りを披露し、相撲を取ります。300年も続くといわれる伝統行事で、男性たちが着ている寝巻き=夜具(やぐ)から「よっかぶい(夜具かぶり)」とも呼ばれます。
ただ、残念なことに過疎化と少子化でこの奇祭の担い手は年々減っており、現在は省略した形で催されています。







