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5月いらっしゃい、山ガール。

「歴女山ガール」になろう!

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シダレザクラが満開間近の境内には、早朝から大勢の観光客が詰めかけている=身延山久遠寺(4月2日撮影)

「山があるのに山梨県」―。よく言われた言葉ですが、確かに山梨は四方を山に囲まれ、その中央に甲府盆地が広がる典型的な山岳県です。南には日本一の富士山がそびえ、西側には南アルプスの3000メートル級の山脈、北には八ヶ岳・奥秩父山系など、初心者からベテラン登山家まで幅広く楽しめる山に周囲を囲まれ、シーズンには大勢の登山者やハイカーが訪れます。最近では若い女性の姿も急速に増えており、昨夏の富士山では「山ガール」が話題になりました。

そこで今回は「山ガール」にお薦めの山をご紹介したいと思いますが、富士山をはじめ、中里介山の小説で有名な大菩薩峠、太宰治の「富士には月見草がよく似合う」で知られる三つ峠など人気の山を離れて、一見「山ガール」にはあまり似合わないと思われそうな隠れた穴場をご紹介しましょう。

「ダイヤモンド富士」を観賞する利用客=身延山頂

身延山-と言えば地元・山梨では日蓮宗の総本山である久遠寺を指すのが一般的です。今の時期なら―これを書いているのは4月上旬の、とある一日です―「身延山のしだれ桜もそろそろ満開だろうなぁ」などという言い方をします。そうそう、身延山と言えば即「しだれ桜」が浮かんでくるというのも地元ならでは、かも知れませんね。「日本のしだれ桜10選」にも選ばれたこの桜は全国的にも有名で、この時期は久遠寺を参詣がてら花見を楽しむ人たちでにぎわいます。要するに「身延山=久遠寺=しだれ桜」という公式?が私の中では中学生頃から定着しているんです。

こう書いてくると「じゃあ山の方の身延山は身も蓋もないじゃないかよ」というお叱りの言葉も出てきそうですが、ご安心下さい。山の方の身延山もなかなか魅力にあふれた山なんです。それでは身延山への登山を始めましょう。

身延山で有名なのは、まず入り口でもある三門です。門前商店街の入口には総門もありますが、久遠寺の三門は日本三大門のひとつに数えられる立派なものです。三門というのは、三つの煩悩から解放された「三解脱門」からきていると言われています。ここをくぐると最初の難関である2百数十段の石段(菩提悌といいます)が待っています。ここで息を切らせているようでは先が思いやられます。上り切ると久遠寺の中庭です。堂々とした本堂の左裏手に回れば登山道で、ここからが身延山登山のスタートです。

うっそうとした杉木立や開山以来700年の歴史を感じさせる日蓮聖人ゆかりの「三光堂」「奥ノ院思親閣」などを経て日蓮聖人が自ら植えたと言われる杉を眺めつつ石段を上れば「祖師堂」で、ここから身延山の山頂までは10分足らずです。山頂からの景観は北側に開けており、七面山や荒川三山、白根三山などと甲府盆地のパノラマを堪能できます。富士山頂から上る日の出「ダイヤモンド富士」を撮影しようと、大勢の写真愛好家でにぎわいを見せることでも知られています。

新設した展望台とリニューアルされた駅舎=身延・身延山ロープウェイ奥の院駅

こう書いてくるとアッという間に山頂のようですが、およそ3時間はかかります。途中に点在するゆかりの文物に触れて日蓮聖人の生涯に思いをはせながら身延山の歴史を身近に感じていただけるのではないかと思います。

帰りはロープウエーに乗るのもよし、足に自信のある山ガールは西側の斜面を下って十万部寺や無住寺を経て赤沢集落に至るコースを選ぶのもいいでしょう。
「お寺と山ガール」。一見奇抜な取り合わせと思われるかも知れませんが、なかなか渋いと思いませんか?そうです。これで女性の新しいトレンド、数珠を持って山に登る「歴女山ガール」の誕生です!
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