多島美豊かな瀬戸の風景に癒やされる里山歩き | 47URARA

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5月いらっしゃい、山ガール。

多島美豊かな瀬戸の風景に癒やされる里山歩き

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「さぬき富士」の名で親しまれている飯野山

全国一小さな香川県ですから、目立った高峰がないというのが県民も含めた印象でしょうか。確かに、1000m以上というと讃岐山脈を成す県内最高峰の竜王山(1060m)や大川山(1043m)の2峰のみで、ほとんどが標高数百mの里山。なんとも地味ですが、香川県民の心の故郷ともいえる風景には、必ずといっていいほど讃岐ならではの個性ある里山があるはずです。ほとんどが人里から近く、頂上を目指す道中には野鳥などの動植物や、多島美豊かな瀬戸内海やのどかな讃岐平野が織り成す光景に出会えて、山歩きには絶好のロケーション。県内の登山愛好家の多くは自宅近くの里山をホームグラウンドにして、日に何度も頂上を踏んでいる人もいると聞きます。

大別すると讃岐山脈と、讃岐平野に点在する里山の2種類。気軽な登山を楽しむなら断然里山歩きがおすすめです。この里山にも2タイプあって、一つが通称おむすび山と呼ばれる円すい状の山。りょう線が柔らかな富士山の小型版といったところです。地形的にはビュート型といい、オッパイ山、オニギリ山などと親しまれている山もあるようです。

おにぎり山の代表格が讃岐富士との別名を持つ「飯野山」(422m)。丸亀市と坂出市にまたがり、江戸中期からメジャーになったこんぴら参りの参詣者にとって、陸(おか)の灯台のような存在でした。山頂は巨石が多く、伝説の巨人「おじょも」が残したといわれる足跡を見ることができます。3つの登山ルートがあり、初心者には丸亀側の登山口から山腹を360度にわたって張り巡らされたなだらかな道を歩くコース(往復約3時間)がおすすめ。

「屋島」の北嶺先端にある「遊鶴亭」からの景色

特徴的里山のもう一つが、頂上が平らなメサ型地形の山。瀬戸内海国立公園内にある「屋島」もそう。地質学上メサ地形の典型で国の天然記念物に指定されています。全国初で唯一の海の国立公園とあって頂上から望む景色は世界に誇れるもの。東に向かっては源平古戦場ともなった檀ノ浦も一望できます。南嶺(292m)と北嶺(282m)から成り、水族館としては日本一高い場所にある屋島山上水族館や四国霊場の一つ・屋島寺、土産屋などが点在するのが南嶺。北嶺に向かって遊歩道が整備され、その先端には昭和天皇が命名した展望台「遊鶴亭」が。半島北端の長崎ノ鼻近くにある登山口を起点に、南北嶺を半日かけて縦走してみてはいかが。
里山近くにはおいしい讃岐うどん店があるもの。下山後にはぜひお立ち寄りください。
取材協力/日本山岳会員、高松市体力つくり市民会議議長の林巍さん

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