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5月いらっしゃい、山ガール。

ビギナー山ガールも、登山愛好家も宝満山へ。

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宝満山。役行者も修行をしたと伝えられる山伏修験の山(写真:岩崎 隆)

四七太郎:俺にはもう、登山しかない。

S美:はい?

四七太郎:S美はよかね。上からはアゴでこき使われ、下からは上げ足を取られて翻弄される、悲しき三十代の悲哀をまだ知らんやろ。

S美:どうしたんですか、太郎さん。最近、調子良さそうだったのに。また何か深い悩みにハマっているんですか?

四七太郎:まあ一言でいえばそうばい。

S美: 愚痴としてはありがちに聞こえますが、つらそうですね。

四七太郎:…つらい。

S美:マジな表情を見せるのはやめてください。

四七太郎:ストレスがたまると、人は山に登りたくなるとよ。山に登って雑念を振り払い、煩悩を捨て去り、自分を見詰め直すきっかけになる。山にはそんな癒やしの効果があるけんね。

S美:私もお供しますよ。この前新しく山スカートを買ったので、山登りに行きたかったんです。爽快な山の上でならもしかすると、太郎さんの悩みをちょっとは聞いてやろうかな、という気になるかもしれません。

四七太郎:俺の悩みは置いておくとしても実際、新緑が美しい春先から初夏のシーズンこそ、登山には絶好の季節ばい。紅葉シーズンももちろんいいけど、トレッキングそのものの爽快感を堪能するにはこの季節がベストだと思うね、俺は。

S美:で、どこに登りますか?

四七太郎:ここはやっぱり、福岡県民にとって定番中の定番、太宰府市と筑紫野市との境にある宝満山に。

S美:ああ、いいですね宝満山。私も好きです。日帰りで登れるし、頂上の見晴らしは抜群だし。それに、いくつも登山コースがあるのも魅力。難易度に合わせて楽しめますしね。

四七太郎:初心者におすすめのコースは西鉄太宰府駅を出て、竈門(かまど)神社から入山する正面ルート。このルートだと頂上までの所要時間はだいたい2時間半~3時間ぐらいやろうね。

S美:太宰府市のコミュニティーバス「まほろば号」の五条・内山方面行き路線を利用すれば、終点の内山バス停下車で竈門(かまど)神社のすぐそばに着きます。体力に自信のない方は竈門神社からスタートするのがいいかも。ちなみに、竈門神社は縁結びの神様なので、私は必ずお参りします。

四七太郎:全行程を通じて大半が石段なので、スリップには要注意。転倒するとしゃれにならんばい。軽装でも問題ないと思うけど、石段を歩き続けると結構足にくるので、靴だけはよく選んだ方がよかよ。

竈門神社に入ると宝満山登山口の案内がある(写真:岩崎 隆)

S美:人気の山だけに一年を通じて登山者が多いから、心細くならないのも初心者にはいいですね。

四七太郎:そう。開放的な気分になって、知らない人ともすれ違いざまに自然にあいさつを交わせるようになるのが、本当に癒やされるとよ。

S美:山頂に着くと絶景の眺めが広がり、天気が良ければ博多湾までよく見えます。さらに、山頂から三郡山に続く稜線沿いの従走コースは緑のトンネルが続き、新緑の季節には特にオススメ。ただし下山も控えているので体力、時計とよく相談するのをお忘れなく。

四七太郎:それはそうと、南側からの登山ルート、通称「裏宝満」は知っとう?

S美:提谷(ひさげだに)ルートのことですね。聞いたことはあります。

四七太郎:提谷ルートは苔(こけ)むした岩場やはしごの渡し、鎖1本でよじ登る切り立った断崖など、変化に富んだ登山の醍醐味が味わえるコースでアスリート気分になれること請け合いばい。道中には見ごたえのある滝がいくつもあり、滝が凍る冬にわざわざこのコースを登る本格派も多いとか。体力に自信のある人はぜひこちらもお試しあれ。

S美:なるほど。いろんな楽しみ方ができるんですね。

山頂にある竈門神社上宮から絶景が広がる(写真:岩崎 隆)

▼太宰府市
http://www.city.dazaifu.lg.jp
太宰府市ホームページ 観光ルート7-1 宝満山登山ルートのページ
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