
一本一本丁寧に引き抜く「水かけ菜」の収穫作業
山梨県東部にある都留市。ここは古くから甲斐絹(かいき)と呼ばれる絹織物で知られ、その高い技術で作られた製品は全国各地へ送り出されています。
そんな都留市では明治の末ごろからお雑煮などの正月料理に彩を添える「水かけ菜」という青物野菜の栽培が行われています。
「水かけ菜」は昭和35年ごろ市場への出荷が始まり雑煮用などとしての需要が伸びましたが、昭和60年頃には高齢化や宅地化などにより生産者、畑ともに減少し、現在栽培されているのは十日市場という地区のみとなってしまいました。しかし近年、水かけ菜の栽培に使用されている十日市場、夏狩勇水群が平成の名水百選に選ばれたこともあり注目されるようになったのです。
水かけ菜の栽培は稲刈り後の水田で10月から2月にかけて行われます。この期間は厳しい寒さにより農作物の栽培が難しい場所ですが、水田に引くことができる豊富な水量と10~12℃という安定した水温が水かけ菜の栽培を可能にしています。このようなことからこのあたりでは水田が高度利用されており、堆肥を使用する量や時期なども通常の水田とは異なります。
12月に入ると収穫作業が始まり一本一本丁寧に引き抜かれた後、束ねて出荷されていきます。来年のお正月は名水育ちの水かけ菜を使用したお雑煮はいかがですか?
山梨県の都留市十日市場産の「水かけ菜」を見つけた際には是非手に取って見てみて下さいね。
【作り方】
1お醤油のお澄ましに大根、人参、焼いた角餅を入れ、煮立ったら水かけ菜を入れてすぐに火を止めて汁椀にいれて「かまぼこ」を乗せる。








