
山の幸が特徴的な信州のお雑煮
お雑煮というと、角もち文化圏か丸もち文化圏か―そんな議論が時々聞かれます。長野県はどちらだろう?何人かに聞くと、多くは角もち。ただ、県内でも南の方では丸もちのところもあると聞いた、という話も聞かれました。また、多くはしょうゆベースの澄まし汁で作りますが、みそ仕立てというところもあるようです。広い信州、それぞれに歴史があるのでしょう。
一般に信州は東西文化の接点になっており、風俗は、地質構造と同じく、おおむね糸魚川静岡構造線を境に東西に分かれている、とされています。食文化も同様で、例えば正月の年取り魚は、東がサケ、西(南)がブリになります。その説でいくと、もちの形を含めた雑煮も大きく変わりそうですが、家庭ごとの違いの方が大きいようです。

マツタケが入る年はめでたさも倍増?
家庭でいろいろな味があるでしょうが、南信州(辰野町)の一例をご紹介しましょう。澄まし汁仕立てで、具は大根やニンジン、青物として三つ葉やホウレンソウ、エビなどが入り、彩りを豊かにします。冬は根のもの(根菜)をいただくと体が温まると言ったそうで、正月の雑煮に大根やニンジンが入っているのはそういった意味もあるのかもしれません。
キノコが豊作の年などは、マツタケをおすそ分けでいただくことがあるので、近年はそれをお雑煮に入れることもあります。もちろん、12月にマツタケはありませんから、冷凍しておきます。いただいたマツタケをぬれふきんで拭き、根元は切り落としてスライスして冷凍保存しておくのです。これは、山国ならではの正月の楽しみかもしれませんね。
【材料】
・焼きもち(四角)
・大根
・ニンジン
・なると
・三つ葉もしくはホウレンソウ(湯通ししたもの)
・エビ(湯通ししたもの)
・マツタケ(冷凍)
・だしつゆ
【作り方】
1 大根、ニンジンをイチョウ切りにし、水とともに鍋に入れ、煮ます。
2 大根、ニンジンに火が通ったら、だしつゆを入れ、味を調えます。
味がしみていると、一層おいしいです。
3 なると、冷凍マツタケ、焼きもちを入れ、マツタケに火が通ったら、鍋を火から外します。
もちが煮崩れないように気をつけます。
4 おわんに盛り付ける際に、青物の三つ葉(ホウレンソウ)、エビ、マツタケをもちの上に盛り付けて完成です。







