
東京都中央区銀座、山形県のアンテナショップにならぶ「つや姫」
国内外ともに政治、経済の「大ニュース」、というより頭にくる出来事が、よくもまあこれだけ、とあきれるほど報道された今年。サッカーでもワールドカップの開催地決定は金次第、という疑惑が英国メディアの「おとり取材」(あんなの日本でやったら、どんな「巨悪」が出てくるんだろう)であぶり出された。
思えば、大変な一年だった。と、かなりの人が大みそかの日記にため息とともに記すかもしれない。後世の歴史家も「あの時、日本が○○していたら」と2010年を転換点に挙げるかもしれない。なんだか、滅入ってくる。こんな時、県民だけでなく全国の人たちを元気づけることができる本県発のニュースが、少なくとも2つあった、と思う。
まず「つや姫」の本格デビューだ。山形県の米の新しい品種が今秋から販売開始された。粘り、ほのかな甘み、文字通りのつやがあり、温かいご飯でも、おにぎりでもうまい。東京でのキャンペーンでも飛ぶように売れた。1等米比率も98%ほどと今夏の異常気象にも耐え抜いた。

大勢の人が訪れるアンテナショップ。山形のファンづくりがすすむ
今、日本の米、農業はTPPなど大変な局面を迎えている。その中で見直すべきは米そのもののおいしさ、豊かな栄養だ。私の個人的な考え方だが、豊かな降水量と温暖な気候の日本の米づくりはおいしい米に最適な条件を兼ね備えている。日本の米は本来、うまい。日本の米は、それぞれの地域で豊かな自然と先祖からの努力の結晶として、日本人のいのちを支えてきた。
はっきり言えば、日本人はもっと地産地消でいいから米を食べた方がいい。各地で丹精こめてつくられたお米をしっかり食べることが消費者、日本の農業、そして日本の安全保障のためになる。朝ご飯を抜き、洋食やファストフードが安くてかっこいい、という価値観は、あぶない。
このような思いを深めさせ、日本の米の素晴らしさに気付かせてくれる。それが「つや姫」なのだと思う。白く輝き、粘りがあり温かい時もさめてもおいしい米は、日本の米の実力を実感させてくれる。そして何かお祝い事やおにぎりでも用意する時に、あなたの土地の米だけでなく「つや姫」を試してほしい。「眼福」と「口福」を通じ、日本のお米、そして日本そのものの素晴らしさが味わえる。「つや姫」を海外で販売する戦略も進んでいる。素晴らしい日本の米の、トップランナーを目指す中では当然のことだろう。
もうひとつのニュースは、何といってもサッカーJ1のモンテディオ山形が、J1、2年目の今年も来季の1部の座をキープできたことでしょう。クラブの財政規模は小さくとも県民、企業、行政がそれぞれの立場でサポーターの役割を果たし、ガンバ大阪や浦和レッズなどのビッグクラブからも「勝ち点3」をゲットした。
サッカーだけでなく、今、日本ではさまざまな地域、特に過疎地を持つ県でもプロチームを立ち上げ地域の元気を高めようという動きが盛んだ。「山形の挑戦」が少しでも「地方の挑戦」に弾みを付けることになれば、ほんとうにうれしい。みなさん、「つや姫」食べて来年も元気に過ごしてけらっしゃい!







