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11月ハッピーご当地スイーツ

オフィスにうってつけ 女性喜ばせるスイーツ「さが錦」

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ふんわりした生地をバームクーヘンで挟んだ「さが錦」。食べやすい個包装は小豆と栗が生地に練り込んである

営業マンはお得意先の女性社員にもてないとだめだ。
以前先輩から教わった。営業先での評価を左右するのは、受付や内勤業務の女性たち。その上、担当営業マンの予定を詳しく教えてくれたり、用件を上手に伝えてもらったり。いかに手助けをしていただけるかで、どんなに仕事がやりやすくなることか。そこまでいくにはやはり、常日頃の細やかな気遣いが欠かせない。日頃のお礼も兼ねて何かの折にちょっとした手土産を差し入れる。そこで何を持って行くかだ。おいしいのは当然ながら、地域性のあるもの、食べやすいもの…。それとなく情報を仕入れて、差し入れたスイーツに気遣いやセンスが計られたりするものだ。

織物のイメージを出すため、何層にも重ね縦にスライスしたバームクーヘンで挟んだ

福岡にいた3月まで、ここぞという時に買いに走ったのが村岡屋の「さが錦」。九州では知名度があり、とにかくおいしい。小豆や栗を練り込み、山芋でふんわり焼き上げた生地を薄く切ったバームクーヘンで挟んだ。隠し味になっているのが生地とバームクーヘンを貼り合わせるチョコレート。手作りで丁寧に作られた佐賀を代表するお菓子だ。モチーフになった伝統工芸品「佐賀錦」の華やかな織物のイメージを表現するため工夫を凝らし、何層にも重ねたバームクーヘンを縦にスライス。「美しさの中に味わいを詰め込む」という開発陣の思いが芸術的なお菓子を生んだ。和洋折衷のユニークなお菓子はお茶にもコーヒーにも合う。国際食品コンクールモンドセレクションでは2008年から3年連続で最高金賞を受賞した折り紙付き。佐賀出身のお笑い芸人はなわが、朝の人気番組「はなまるマーケット」の「おめざ」で紹介したこともあった。

手作業で生地とバームクーヘンを貼り合わせる。きめ細かな職人技が3年連続モンドセレクション最高金賞の栄誉を生んだ

来年で誕生から40年。佐賀のお土産といえば羊羹(ようかん)だったが、「もっと軽いお菓子を」という発想から生まれ、ロングセラーになった。羊羹と同じように直方体の棹形。今では包丁がいらないように改良し、切れ込みを入れた。子どものころは高嶺の花で、お土産にもらった時は先を争って包みを開けた。おいしさのあまり1本まるごと食べてしまったこともあったな。食べやすいサイズにカットして包装した個包装が生まれてさらに人気に拍車がかかった。分けやすくて、手を汚さない。「みなさんで召し上がってください」と、とりわけオフィスにはぴったり。時には女性陣からのリクエストがあったりするほどだ。

かといって、決してもてているわけではなく、おねえキャラのせいで、女性に警戒心がないだけなのだ。そういえば、最近は個包装ばかり買っていた。たまには、一人のために棹形のさが錦も贈ってみようか。それでも、寂しいことに下心さえ感じてもらえないだろうな。
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