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11月ハッピーご当地スイーツ

香川のご当地スイーツは「和三盆」なくては語れない!

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▲アートな雰囲気が漂う体験ルーム。5県隣には、市原さんの木型が並ぶショールームもあります

香川の「ご当地スイーツ」に関する話題を書くにあたり、和三盆糖について過去の記事をいろいろ調べていたら、「塩、綿、和三盆糖の3つを総称して、讃岐の名産『讃岐三白(さぬきさんぱく)』と呼ぶ」という切り出しで始まっている記事が3つも4つもありました。どの記者がどの記事を真似したかではなくて(そんなことを言ったら墓穴を掘ってしまう)、香川の和三盆糖が、伝統的に愛されているということを物語る枕詞なのです。

▲四季折々の日本の美を彫り込んだ木型の数々

高級和菓子の材料として知られる砂糖「和三盆」は、徳島県と香川県で生産されています。香川では、江戸時代に米がうまく採れず、財政難に悩んだ高松藩主が製糖に目を付け、讃岐の産んだ発明家・平賀源内らに研究を命じたのが始まりと言われています。雨が少なく、土の層が浅い東讃地方は、稲作には向かない代わりにサトウキビには適していたそう。潮風が害虫を防ぐ役割を果たしたとも言われています。「和三盆」という名は、サトウキビ(カンショ)を絞り、入念にアク抜きをした「白下糖」から、研ぎとみつ抜きを三回繰り返して真っ白な砂糖にすることが由来と言われます。

そこから、「菓子木型」を用いて和三盆糖の干菓子が作られます。プロの作る干菓子はまさに芸術品の域ですが、ここはひとつ、自分で作って体験するのも素敵。高松市花園町の「豆花」(まめはな)は、菓子木型の現代の名工、市原吉博さんを父に持つ上原あゆみさんが開いた和三盆の体験ルームです。和三盆糖は木型そのものが讃岐の伝統工芸品であり、季節の花々をはじめ、祝い事のシンボルや、世界に一つしかないオリジナルなど、意匠はさまざま。上原さんの指導のもと、好みで選んだ木型に和三盆糖をぎゅっと詰め込み、木型をそっとひっくり返すと、繊細な形に打ち抜かれた干菓子のできあがりです。

▲上原さんの手ほどきを受け、「豆花」にて記者が作った和三盆干菓子

口の中でほろほろと溶ける味わいは、現代の甘味料とは完全に別物。あったかくて優しくて、独特の香りとうまみ。愛らしい形も相まって、ほのぼのとした気分になるかわいらしさです。県外の人へのおみやげとしても大変喜ばれるというのも納得です。

和菓子の原料として本場・京都などへ出荷されるなど評価も高い讃岐の和三盆糖。近年では洋菓子の世界でもその味わいが評価され、さまざまな素材とコラボレーションして生まれ変わっています。まさに讃岐の自慢たる素材であり、LOVEスイーツなのです。
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