
適度な大きさと甘さ、もっちりとした食感がくせになる「越山もち」
四七太郎:これ、頂き物だけど、どうぞ。
S美:あ、ありがとうございます。え、え~と、えつざんもち???
四七太郎:ハ~ズ~レ~。「越山もち」と書いて、読み方は「こっさんもち」。福岡市天神から西鉄電車で約1時間、福岡県は柳川市の銘菓として知る人ぞ知る魅惑のスィーツばい。
S美:ああ、そういえば柳川のあちこちで売っているのを見たことあります。でも読み方までは知りませんでした。
四七太郎:ま、とりあえず一つ。
S美:あ、甘い!なにこの甘さ。

梅花堂越山本店
四七太郎:そうやろ、そうやろ。越山もち食べるときは、お茶がマストアイテムやね。
S美:それを先に言ってください!ああ、でもこの味わい、和三盆の上品な風味が口の中にふわっと広がって、とってもおいしいですね。
四七太郎:越山もちを作る和菓子店は、柳川に二つあってね、元々一つだったのが、兄弟で分家して「梅花堂越山」と「白雪堂越山」の二つになったらしいよ。
S美:へぇ~そうなんですか。まるでドイツのアディダスとプーマ、角界でいえば若とた…(モゴモゴ)
四七太郎:(S美の口をふさぎながら)えー、どちらも非凡な才能をお持ちで成功されているということでお願いします。白あんを白玉の薄皮に包んだもっちりとした食感のお菓子、という点ではどちらも同じだけど、一応、「本家」を名乗っているのは、兄弟のうち兄の血筋を引く「白雪堂越山」の方で、ここの越山もちは創業の味を守り続ける素朴な味わい。今S美が食べているのは、四国の和三盆を使うなど改良を重ね、上品な味わいに仕上げている「梅花堂越山」の越山もち。どちらが好きかは好みが分かれるところやね。

白雪堂越山
S美:柳川の「食」と言えば、うなぎのせいろ蒸しに、どじょうの柳川鍋ですけど、お菓子は越山もち、要チェックですね。
四七太郎:越山もちの起源と命名は旧柳川藩主にあるらしいけど、確証はなく諸説いろいろ。「梅花堂越山」の社長、大林ミチさんによれば「子どものころはよく、立花家に越山もちを届けに行っていました」というから、御用達であったのは間違いないところ、…って、聞いとうね? 食べてばかりやなくてさ。
S美:この柔らかな食感が癖になりそうで、つい夢中に。もう一つ、もう一つだけ。
四七太郎:そのくらいでストップしておいた方が…。
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