
今年、最も早い醸造所では7月から仕込みが始まった
「実りの秋」「収穫の秋」という言葉で思い出すのは子どものころに行った芋掘り。自分の手を汚して収穫したふかし芋のおいしかったこと--。だがおじさんになった今、芋は「加工品」の方が好きである。そう、芋焼酎。今年とれたサツマイモで作った新焼酎が、これから出回り始める。

統一ブランドで発売されていた「薩摩ヌーヴォー」(写真は2007年版)
サツマイモは3月ごろから植え付けが始まり、早いものは7月ごろから収穫できるようになる。焼酎蔵では一般的に8月下旬~9月から焼酎の仕込みを始め、初冬の時期にかけて一年分を仕込んでしまう(貯蔵技術が進んだ近年は事情が違うところもあるようだが)。最初の蒸留で作った製品は10月ごろから出回り始める。この縁起のよい新酒が飲める日として、昭和62年から11月1日が「本格焼酎の日」となっている。
焼酎関係者によると「新酒とはいえ、前年までの古酒とブレンドして味をまろやかに調整している」のが一般的だとか。これに対して、薩摩本格芋焼酎生産者協議会の8社が…(1)その年にとれた生芋だけを使い(2)60日以上熟成させた新酒を、共通デザインラベルの「薩摩ヌーヴォー」として11月第3週解禁で販売したが、2008年を最後に途切れている。しかし現在でも、蔵元によってはブレンドなしの新酒を「季節限定」で出しているところもあるとのこと。
いずれにせよ、「新酒」という響きは心地よい。秋の夜長、芋の恩恵を存分に味わってみてはいかが?







