
色が一段と引き立つ書院から見るもみじ(2008年撮影)
自然に恵まれた山国信州はもみじの見どころがたくさんあります。今回は、歴史的建造物ともみじが調和したもみじの名所、長野市松代町にある山寺常山邸を紹介しましょう。
松代町は、真田十万石の城下町です。松代町には、武田信玄が築城した松代城(海津城)跡、真田家ゆかりの品々を展示した真田宝物館、松代藩出身で幕末の思想家、佐久間象山の遺品を展示した象山記念館など数々の見どころがあります。コンパクトな城下町ですから、歩いて散策することができます。2005(平成17)年、松代散策の休憩所として整備されたのが山寺常山邸です。

池に反射したもみじが美しい(2008年撮影)
山寺常山は、佐久間象山、鎌原桐山とともに地元では、松代三山としてたたえられる知識人です。山寺常山邸には、江戸時代終わりから明治初期にかけて建てられたとされる表門と、大正終わりから昭和初期にかけて建てられたとされる書院(対竹廬)があります。長屋門形式の表門は幅が約22メートルあり松代城下で最大です。
山寺常山邸で、もみじを見るポイントは2カ所。ひとつは、書院の窓から見るもみじです。薄くらい書院の中から見ると、もみじが書院の窓に切り取られ、色が際立ちます。もうひとつは、池の反対側から長屋門と書院を背景にして見るもみじです。もみじが池に映り長屋門、書院との調和がたいへんきれいです。山寺常山邸は、庭外の景色も庭の一部として取り入れている借景庭園です。このため、庭に隣接した小高い竹山(象山)も、山寺常山邸の景色の一部として鑑賞出来るため、紅葉時には竹山のもみじも同時に楽しめます。山寺常山邸は無料休憩所のため、気軽に立ち寄れます。年中無休で、開館時間は午前9時から午後5時までです。
また、山寺常山邸から約200メートル北、象山記念館隣の象山神社境内にある御神木のイロハモミジの紅葉もおすすめです。佐久間象山は、来年生誕200年を迎え、9月26日には象山神社で生誕200年を記念した銅像の除幕式がありました。松代町のもみじの見ごろは10月下旬から11月上旬です。
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