
小中学生を対象にした「元服登山」

観光シーズンともなると、山頂付近は多くの登山者でにぎわう
富山のシンボルとしてそびえる立山は、日本三霊山の一つとして名高い。江戸時代、立山は山中に地獄と極楽浄土がある「あの世の世界」として崇められていた。信仰登山は死の疑似体験とされ、懺悔して下山することで、心を入れ替ようとする修験者も多かった。当時は女人禁制であり、あこがれの場所でもあった。
近代に入り、立山は霊場から元服登山の場へと変貌を遂げる。富山では戦前頃まで、数えで15歳になった男子は成人の証として立山に登り、山頂にある雄山神社に参拝する習わしがあった。現在は「観光の山」としてシーズン中は全国各地、海外からもたくさんの観光客が訪れるが、現在でもかつての元服の儀式にちなんで小中学生を対象にした「元服立山登山」が一部で行われている。

高山植物の宝庫とも言える山腹の弥陀ヶ原周辺
巨大な立山杉が圧巻の美女平、高山植物の宝庫である山腹の弥陀ヶ原と、立山一帯は頂上に至るまで、神々しい大自然が登山者を楽しませてくれる。なまりきった体、疲弊した精神をブラッシュアップする意味で、今一度立山登山に挑戦したい。9月下旬からは山頂付近で紅葉も楽しめる。







