
七福神の形をしたでこまん
鳥取県西部のイベントやお祭りに出かけると、いつもそこだけ長い行列ができている屋台があります。これが県西部・米子市民ならみんなが知っている「でこまん」。七福神を型どった昔からある焼き菓子です。誰もが物心ついたときには、すでに食べていた―という「ソウルフード」なのです。
ところが県西部を一歩外に出ると、その存在をほとんど誰も知らないという究極のB級グルメでもあります。

手作りの紙袋
「でこ」とは人形や絵の意味。たい焼きのように溶いた生地を型に流し込んで作りますが、「でこまん」に餡(あん)は入りません。ほのかなみそ風味がふんわり柔かで素朴な味と香り。そして独特のもちもちした食感が特徴です。
地元の露店・浜田商店(濱田順一さん経営)の先祖が100年以上前に考案したそうです。「でこまん」の型は当時から全く変わっていないというから驚き。現在は暖簾分けで浜田商店のほかに2店あり、県西部のお祭りや地域のイベント、ショッピングセンターのセールなどに出店しています。
露店なので年間スケジュールは不定期。地元っ子は、屋台を見かけて時間があれば、必ず買っていくでしょう。わざわざ行列して買うことを誰もが知っているので、土産にしても有難がられます。

昔から変わらない「でこまん」の屋台
47 URARA取材班の独自調査によると、どうやら「でこまん」は、米子地区オリジナルの貴重なお菓子であるようです。
浜田さんによると、隣県や県内の他市町村に出店したこともあるそうですが、ほとんど売れないそうです。対照的に米子市を中心とする県西部エリアでは、絶大な知名度と人気を誇ります。現在でも隣県のお祭りに出店しますが、「売れ行きはぼちぼち…」とのこと。長い歴史の中で次第に米子地区限定のお菓子になっていったと思われます。
紙袋に入った温かい「でこまん」を食べながらイベント会場や神社の境内をぶらぶらすれば、これであなたも地元っ子の仲間入り。屋台が出そうなイベントや地域の大きなお祭りがあれば要チェックですね!







