
ベーコンエッグやカレー、ピザ、チキンからあげなど18種類の味が楽しめ、栄養もあるカルチャー焼

牛津高校前で「カルチャー焼」を販売する有浦米穀店
派手な看板の下に、ガラス越しに見えるカーネルサンダースおじさん人形。ふらりと入ってみると、回転焼が並ぶ保温ケース。その横には銅製の焼き型。まさに好物の回転焼だ。昼飯を食べ損ねていたので、とにかくかぶりついてみると、甘さとは無縁の深い味。ベーコンエッグだ。これはカレー、あれはたこやきチーズ、餃子もある。黒あん、白あんも含めて18種類。そうか、これが話題の「カルチャー焼」か。
目と鼻の先にあるのは佐賀県立牛津高校。10年前に共学になるまでは女子校で、全国でも珍しい家庭科単科高校だった。ここで誕生した男子ソフトボール部が6月に封切りになった映画「ソフトボーイ」のモデル。映画では佐賀県出身のタレントはなわが学校の目の前にあるこの店の店主を演じた。封切り前から話題を集め、カルチャー焼が一気にブレイクした。

店内にあるカーネルサンダースおじさん風はなわ人形
この店よくよく見ると、有浦米穀店の屋号。戦前に創業したお米屋さんが21年前、副業にカルチャー焼のフランチャイズ店を始めたものだ。当初は卵、コーン、ツナなど6種類だったのがマヨネーズに合うものを具に入れて、どんどん種類が増えた。店内のカーネルサンダース風人形のモデルははなわ。人形と派手な看板は、せっかくなんで映画のセットをそのまま置いてあるんだとか。はなわは映画のキャンペーンに一役買い、佐賀のB級グルメを全国区にと意気込み、東京でカルチャー焼の店をプロデュース。佐賀米粉100%の生地を使い、7月までの期間限定で売り出した。
映画の主人公になったソフト部員らは通学途中などにずっと買いに来てくれているという。店主の有浦仁士さん(51)は「高校生たちが広めてくれたおかげ。今でも懐かしがって卒業生が来てくれます」と頬を緩める。地元テレビ局からは「さが世間遺産」認定を受け、今や佐賀のB級グルメの代表格になったカルチャー焼。食事の間を惜しむ記者に言わせれば「究極のファーストフード」だそうだ。
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