
盛り皿に洋がらしが添えられる室蘭やきとり
「焼き鳥」と言えば、鶏肉と長ねぎを交互に串に刺して焼き上げるのが一般的ですよね。ところが室蘭の「やきとり」は豚肩ロース肉、玉ねぎを交互に刺したものが定番で、「焼き鳥」は「やきとり」と平仮名で品書きをする店がほとんどです。そして盛り皿には必ず“洋がらし”が添えてあり、各店秘伝のタレ味、塩味の豚肉のやきとりにからしを付けて食べるのが本流「室蘭やきとり」です

話題を呼んだ広報むろらん「やきとり編」
焼き方はもちろん炭火で、やわらくジューシーに仕上がる味は子供からビール、焼酎、日本酒の大好きな大人まで絶大な人気を誇っています。当然ネオン街の口開けは、まずはやきとり屋、居酒屋(やきとりメニューあり)からスタートします。
やきとりにちなみ、平成12年にはちょっとした騒動がありました。フジテレビ系「めざましTV」で「日本一の焼き鳥の街」を提唱する今治の1万人あたりの焼き鳥店数が紹介されましたが、疑問を投げかけた室蘭市民の声に呼応して「やきとりを探る」と題した室蘭市の「広報むろらん」11月号で室蘭やきとりの全容が紹介され話題になりました。このエピソードが広くマスコミに紹介されたことにより大きな知名度を得ました。この後、観光協会や室蘭やきとり逸品会などでPR活動を展開。やきとりソング「室蘭やきとり天国」の発表や豚のキャラクターが登場し確固たるB級グルメの地位を確立した次第です。

室蘭やきとりの”豚キラ”
明治42年、溶鉱炉に火が灯って今年で101年。室蘭は鉄、そして工業のマチとして繁栄してきましたが、食料事情の悪かった時代から、豚肉と玉ねぎの絶妙な組み合わせで「安い、早い、うまい」やきとりが労働者の貴重なエネルギー源、あすへの活力源となってマチの発展に大きな影響を与えてきました。ちなみに室蘭では、豚肉のやきとりを「豚精」、鶏肉のやきとりを「とり精」といいます。
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