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8月ご当地野菜・ご当地フルーツ

樹上でじっくり完熟 蜜たっぷりの甘いリンゴ

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魚津市大海寺新でりんご栽培を営む宮坂勝夫さん。冬場のせん定に始まり、摘果や防除と収穫まで気の抜けない日々が続く

ジャムや菓子など、魚津りんごを使った加工品も、多く作られている

魚津市は県内最大のリンゴ産地として知られ、栽培が始まったのは、明治38年にさかのぼる。故富居太次郎がカキの木がよく育つ点に着目、リンゴの木を植えたことが発祥だ。9月下旬にもなると、リンゴ畑が多い国道8号周辺は甘酸っぱい香りが漂う。

魚津市は平地における寒冷地果樹のリンゴ栽培地としては、ほぼ南限にあたる。最大の特徴は、比較的暖かい気候を利用して、実を長期間樹上にならしておける点だ。有力産地の東北地方などは、実が凍る前に摘み取るが、魚津リンゴの生育期間は約2カ月間長く、その間に、より完熟した濃厚な味に仕上がるというわけだ。寒冷地に比べて赤色がやや薄く、肌触りも若干ざらざらしているが、中は汁気が多く、蜜もたっぷりで、甘味も強い。県内をはじめ、全国からも根強い人気を誇る理由がそこになる。

地元の小学校では、農家の協力で摘果体験なども行われ、魚津りんごに関する理解を深めている

しかし、自然災害は避けて通れない。台風により、壊滅的な打撃を受けたことも、一度や二度ではない。約9割、七百トンが落下したり、傷が付くなどした年もあった。だが、100年の歴史は相次ぐ災害を乗り越えてきた証しでもある。今年も多くのファンが「完熟の実り」を心待ちにしている。


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