
甘味と酸味のバランスが絶妙なデリシャストマト
「ささにしき」「ひとめぼれ」など、米どころのイメージが強い宮城県ですが、おいしい野菜や果物も数多く栽培されています。最近特に注目を集めているのが、甘さと酸味のバランスが絶妙な「デリシャストマト」。トマトづくしの農園カフェがオープンしたほか、産地の飲食店にはトマトを使った新メニューが次々と登場しています。

「デリシャストマトファームカフェ」のスープスパゲティ
仙台市から北東へ約30キロ離れた大崎市鹿島台が、デリシャストマトの産地です。30年ほど前に生産が始まり、今は6軒の農家が切磋琢磨しながら栽培に取り組んでいます。「産地なのに6軒でしか栽培していないの」。そんな疑問を持たれるかもしれませんが、生産者が少ない理由は栽培の難しさにあります。
デリシャストマトはそもそも、「玉光デリシャストマト」という品種のトマトで、極力水を与えずに育て、甘味と酸味を凝縮させます。この水管理が非常に難しく、形が悪くて出荷できない果実も発生しやすいため、玉光デリシャストマトをまとまって生産しているのは、全国でもここ鹿島台だけだそうです。
「丹精込めたトマトをもっと多くの人に食べてほしい」。そんな思いで、鹿島台の農業生産法人「デリシャスファーム」が今春、ハウスの一角に「デリシャストマトファームカフェ」をオープンさせました。食材となるのは、もちろん自家製のデリシャストマト。手書きのイラストが添えられたおしゃれなメニューには、カレーやパスタ、クレープなどトマトづくしの料理が並びます。頻繁に新メニューや季節メニューも加わっていて、スタッフの創作意欲の旺盛さに驚かされます。

カフェではソースやケチャップなども販売している
特にお薦めしたいのが、トマトジュース「デリシャストマト露しずく」。トマトを丁寧に濾した、一つの実から少量しか取れない希少なジュースで、白ワインやリンゴジュースのような白みがかった色合いが特徴です。一般的な赤いジュースよりも、あっさりとした飲み口で、体にしみ込むような優しさがあります。トマト以外の野菜や肉も、大崎市やお隣の登米市などの農産物が使われています。お土産には、デリシャストマトのジャム、ケチャップといった加工品をどうぞ。
鹿島台の飲食店にもここ1、2年、トマトブームが到来しています。ラーメン、焼きそば、丼、さらにはたい焼きや寿司まで、トマトを使った新メニュー、珍メニューが続々と登場しています。どれも「一食」の価値ありですよ。
※大きな地図をご覧になりたい方は地図画像をクリックしてください。







