
水前寺のりの酢漬け
熊本特産の特産品といえば、植木スイカやメロンなど、全国に知られたフルーツがあります。でもまだまだ、地元の人もあまり知らない熊本ならではの物があったのです。
先日、私が食べた「水前寺のり」もその一つ。熊本人なら誰でも知っている、熊本市の水前寺成趣園(通称・水前寺公園)の湧水池で発見されたことから、その名が付いたとか。江戸時代は細川藩が幕府への献上品としていた高級品。当時は水前寺公園の湧水が流入する上江津湖全域に自生していたそうです。現在、水前寺のりは国や県の天然記念物に指定されていますが、生育条件が難しいために減少し、環境省の絶滅危惧種のレッドリストにも入っています。天然ものは上江津湖にある特別保護区で生育されているものだけです。
ではなぜ、こういった貴重なものが食べられたのか? 実は県内に養殖されている方がいらっしゃるからです。そのおかげで、熊本では食べたいと思う時に水前寺のりを食べることができるんです。そのお味はというと…。私が食べたものは酢漬けで、食感はコリコリ、ザクザク。とってもサッパリしていて美味でした。もずくにも似た感じだけど、よりサラリとしていました。お酒にピッタリと思いましたが、残念なことに昼食だったため、次の機会に持ち越し。
ところで水前寺のりをはじめ、熊本で古くから栽培されていたり、地元の食文化にかかわっていたり、地名や歴史にちなむものなど15品目の伝統・特産野菜を熊本市は「ひご野菜」に指定しています。中には地元でもあまり知られていないものや、店頭では見かけないものも多く含まれています。ぜひチェックして、熊本通になってはいよ。







