
北海道が誇る「夏の銘果」の「でんすけすいか」。特徴については商品ページをご覧ください。
【夏の思い出その1】
高校生時代の夏休み。クラスのみんなで一緒に行ったボーリング場。片思いをしていた彼も一緒だった。私が普段使うボーリングの球は男子顔負けの13ポンド。その理由は指が太くて軽い球の細い穴に私の指が入らなかったから…。でもあの日選んだ球は軽くて赤い9ポンド。13ポンドをブン投げる「怪力の女」と思われたくなかった、せつない乙女心が指より細い穴のボールを私に選ばせた。そしていざ第一フレーム。私の順番が来た。明らかにアンダーサイズの穴めがけて指を入れ込む。親指、中指、薬指ともに第一関節に入れるのがやっとで、ボールがかろうじてひっかかってるような様(さま)。さらにギュッと指を押し込み投球姿勢を取る。ストライクをとったら彼も喜んでくれるかなぁ~。ハイタッチなんかして盛り上がってくれたりして~。そんな妄想をしながら左足を前に一歩、腕を振りかぶり第1投。ヘッドピンめがけてまっしぐら~と思う気持ちと裏腹に指がボールから抜けない!!断末魔にも似た悲鳴がボーリング場にこだまする。気づいた時にはレーンに横たわっていた私。ボールの中には指が入ったままだったのは言うまでもない。その後、意中の彼が私の友達と付き合いはじめた…。

あのとき食べた夏の味はエバーグリーン!キンキンに冷やしてかぶりつくのが食べ方の流儀。
【夏の思い出その2】
ボーリング場には誘われても行く気がしなかった。あの事件を知らない人には不思議がられたけれど。大学時代のバイト仲間の男子は大のボーリング好き。お父さんがボーリングの国体選手で小さいころから鍛えられたと彼は自慢げに言う。あの夏、バイト時間も終わりが近づき、片付けをはじめると、また彼が現れた。「今日こそボーリング行こうよ。ホント、オレうまいんだからさぁ」自分の得意なことを人に見せたがるのは子供っぽく思えるが、時には羨ましく見える。でもボーリングには行きたくないのは変わらない。「今日はマイボールを持ってきたんだよ。使ってみない?」彼の片手にはスポーツブランドの大きなロゴが入ったナイロン製のボストンバッグがぶら下がっていた。おもむろにバッグを抱えこみジッパーを開ける彼。開いて見せたバッグの中には漆黒に輝く球体。ってか、スイカ?「これ、ユアボール。指を入れる穴はないから、みんなでいっしょに食べようよ」彼の背後から笑い声とともに隠れてていたほかのバイト仲間が押し寄せる。私もつられて笑みがこぼれる。高校生時代のクラスメイトからきっと誰かが聞きだしたのだろう。ボーリング場でスイカを食べたのは初めてだった。無論、他にはそんなことをする人はいるはずもない。「へぇー、このスイカ、『でんすけすいか』って言うんだぁ。甘くて美味しいねぇ!」
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