
西瓜の出来栄えを確認する「目ぞろえ会」=越前市の白山野菜出荷場
福井県越前市の西部に位置する白山(しらやま)地区は、過疎化が進む中山間地。65歳以上の高齢者が50%を超えるこの限界集落で、福井を代表するブランド西瓜が生産されている。
1975年から白山地区で栽培を始めたブランド種「しらやま西瓜」は、肥料分の多い産地特有の赤土と、露地栽培による寒暖差を生かし、大玉で甘味が強い。シャリシャリとした歯触りも人気で、京都や越前市内を中心に出荷、お中元やお盆の手土産としても親しまれている。

しらやま西瓜の栽培者たち=越前市都辺町の西瓜畑
しかし、最盛期の88年以降、生産者の高齢化によって栽培面積、生産量とも年々減少。88年の42戸、35ヘクタールから、2002年には25戸、9ヘクタールにまで落ち込んだ。
「せっかくの地元特産を絶やすことはできない」と、地元の白山園芸部が2003年、新規栽培者の募集を開始。1年目は市内外から2人が加わった。さらに次の年は4人、2005年には団体含めて10人と、合わせて16戸が名乗りを上げた。現在は更に担い手も増え、順調にブランド西瓜が生産されている。
栽培方法も県南越農林総合事務所の指導で振り分け栽培を導入。大玉化、糖度の向上を図るといった工夫を重ね、生産量に占める質の良いスイカの割合が増えた。
旧盆前後のこの季節には、贈答用として流通が活発になる。地元の私たちも手が出にくいブランド西瓜だけに、夏の間に一度はありつきたい美味だ。







