
隼駅前に集うライダー達
山あいを走るローカル線の無人駅が一躍脚光を浴び、ライダーのメッカとなっています。第三セクター・若桜鉄道若桜線の隼駅には、週末ともなるとスズキの大型バイク「隼」のオーナーが大勢詰め掛けます。

昨年の祭りには約500人もの人たちが訪れた
発端は、バイク専門誌に2008年8月、「8月8日はハヤブサの日。隼オーナーは隼駅に集まれ!」と掲載されたこと。全国から7台の隼が集結しました。このことが隼オーナーの話題になり、隼駅を目指すバイクが増えていきました。地元・隼地区では隼駅を盛り上げる機運が高まり、地元住民約200人で構成する「隼駅を守る会」が結成されました。そして同会が中心となり、翌年8月8日には盛大に「隼駅まつり」が開催されました。まつりでは、地元住民と全国から集まったライダー約500人もの人たちが交流を深めました。今年も8月8日には「第2回隼駅まつり」の開催が決定。知名度も上がり、昨年以上の盛り上がりをみせることでしょう。
隼駅の歴史は古く、駅舎は翌年に国鉄若桜線の開業を控えた1929年(昭和4年)に建築され、1987年の第三セクター化以降も開業時と変わらぬ、レトロなたたずまいが往時の繁栄がうかがわせます。08年には国の登録有形文化財に登録。スズキ・隼の話題と相まって、ますます魅力が増しています。
今年4月、隼駅舎内にバイク・鉄道グッズ販売店「把委駆(ばいく)」が開店しました。同鉄道オリジナルグッズやほかでは手に入らない、疾走する隼をイメージしたプリントが施されたTシャツなどが売られています。また一つ、隼駅の魅力が増したように感じます。

列車が出発すると残るは静寂のみ
そして、同会は壮大な構想を打ち出しました。ライダーズハウスとして使用するため、JRが所有する寝台客車(ブルートレイン)を隼駅に設置しようというものです。しかし、運搬費や購入費など数千万円は必要とされます。そこで、3千万円を目標に一口千円の寄付を募り、実現に向けてホームページなどで寄付を呼び掛けています。
昭和の香りが漂う駅舎に集う大型バイク・隼。人口最小県・鳥取県の小さな駅が些細なことから聖地となり、いまや巡礼者は絶えることがありません。
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