
ファンが数多く訪れている豊郷小旧校舎
豊郷旧校舎。かつて保存か取り壊しかをめぐって紛糾した滋賀県豊郷町の豊郷小旧校舎が昨今、アニメファンの注目を集めている。人気アニメ「けいおん!」のファンが旧校舎をモデルではないかとそれこそ「聖地巡礼」と称して全国から訪れている。アニメは同名の4コマ漫画が原作。ファンたちは登場するギターや、主人公のフィギュアなどを置いていく。寄贈品の数も1,000点に迫る勢いだ。(もう超えているかもしれない…)
「けいおん!」は廃部寸前の軽音楽部に入った女子高生4人がバンド活動を繰り広げる日常を描く。昨年4~6月にはアニメで第1期が全国放映され、今年4月から第2期「けいおん!!」が始まった。制作側は認めていないそうだが、主人公の通う「桜が丘高校」と、豊郷小旧校舎の外観や内部が似ているほか、豊郷小創設者の銅像や、階段の手すりのウサギとカメの像もアニメに登場。校舎の外観や内装が酷似していて、モデルではないかとファンたちが昨年の夏ごろから押し寄せている。
豊郷町の夏祭りでは「けいおん!」の主題歌などを彦根工業高と草津東高の軽音楽部が講堂で演奏するなど地元は大盛り上がり。そんなファンの熱気を活用しようと、地元の商工会青年部やまちづくり委員会も昨年6月、「けいおんでまちおこし実行委員会」を結成。ファンの交流の場「けいおんカフェ」も校舎に設置し、軽音楽部の部室と似た3階会議室にはティーセットなどを整え、交流ノートも置いた。休日にはこのカフェが開かれてファンが交流する姿が見られる。軽音楽部部室のモデルとみられる別棟の旧図書館にも関連品が所狭しと並び作品中のシーンさながらだ。
この波及効果からか、近江鉄道の乗車率や駅前の飲食店の売り上げも伸びているそうだ。
昨今、丁寧なロケハンをした質の高い作品が出てきていわゆる『聖地』が増えたことと、インターネット普及でファンの相互の情報交換が進んだことがこの『聖地巡礼』が活発になった理由とされる。
どんな理由にせよ、脚光を浴びることで、地方が元気づくのは嬉しいものだ。第2、第3の「けいおん」が生み出されるのを期待する。
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