
龍馬伝のロケが行われた崇福寺の三門(楼門)。国の重要文化財になっている=長崎市鍛冶屋町
21世紀に入って、長崎県はたびたび映画、ドラマのロケ地に選ばれている。観光振興にもつながるとして観光関係者や関連団体が積極的に協力していることもあるだろうが、豊かな歴史と自然によって形成された景観や情緒が、きっと人をひきつけてやまないのかもしれない。
吉永小百合と渡哲也主演の「長崎ぶらぶら節」をはじめ、さだまさし原作の「精霊流し」「解夏(げげ)」、村上龍原作の「69」、同じく芥川賞作家宮崎康平原作の「まぼろしの邪馬台国」などが相次いでいる。
映画ではないが、最近ではNHK大河ドラマ「龍馬伝」のロケのため、福山雅治、大泉洋、蒼井優ら、そうそうたる役者たちが長崎に集い、名演を繰り広げたことは龍馬伝をごらんになっている方々なら、すでにご存知のことだろう。
そのロケ地のひとつだった料亭花月。寛永年間に創業された老舗で、坂本龍馬をはじめ、高杉晋作、そして向井去来や頼山陽らも訪れたといわれる名店。先に述べた「長崎ぶらぶら節」「精霊流し」でも撮影された。
グラバー園は、いうまでもないほどに知られた長崎市の定番観光名所。トーマス・グラバーは幕末明治の英国人貿易商で、日本の近代化に寄与した。外国人の居住が制限されていた幕末当時の雰囲気を残す園内は、長崎らしい異国情緒を味わえる場所だ。
これらのロケ地は福山雅治ファンにとっての“名所”のひとつに加えられるだろう。もともと男性芸能人として屈指の人気を誇る福山さんだけに、出身地の長崎市はファンにとっての聖地となっていた。彼が帰省時にたびたび訪れている思案橋のラーメン店、卒園した幼稚園そばにある淵神社なども名所だ。
先日の長崎新聞で報じられたが、この神社は今年1月から「福飴(あめ)」を配っている。「ファンの皆さんに福が訪れますように」との神社側の善意によるものだ。
ファンを大切にする福山さんのハートは、こんな長崎の心意気によって育てられたと思いたい。
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