日本海の安全守る“光の帯” | 47URARA

地域情報発信!全国の地方新聞社厳選 47URARA(よんななうらら)

47CLUB

全国津々浦々の【新鮮】地元情報!“地元発!”のタイムリーな情報を毎月テーマに沿ってお伝えする『47URARA(よんななうらら)』

7月真夏の夜の夜景

日本海の安全守る“光の帯”

Bookmark and Share Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをはてなブックマークに登録

美保関灯台の夜景

辺り一帯が夕暮れに包まれる寸前、白亜の灯台から一筋の光の帯が海面に向かって伸び、日本海の沖合で揺れる漁火と連なって美しいシルエットの世界を創り出します。車の騒音や邪魔な光もなく、夜空には満天の星。静寂に包まれた漆黒の世界に走る光は、暑さと日ごろの煩わしさを忘れさせてくれる感動の光景を見せてくれます。

一般公開されたときの内部の様子

島根県松江市美保関町にある美保関灯台は、島根半島東端の地蔵崎に1898年(明治31年)に建設された山陰最古の石造灯台です。フランス人技師の設計で、高さ14メートル、海面からの高さは約83メートルもあり、船舶の道しるべとして現在も活躍中。明治の姿を今にとどめる歴史的建造物として知られ、国際航路標識協会が提唱した「世界灯台100選」にも選ばれ、2007年には国の登録有形文化財になっています。

現在灯台は無人化されていますが、隣接して官舎として使われていた建物はレストラン「美保関ビュッフェ」として利用されています。洋風の石造りの建物に入ると、真正面に雄大な日本海のパノラマが広がり、天気が良い日には隠岐の島々が見える絶景ポイント。海に面した窓際に陣取って、輝く白波をたてて航行する船を眺めていると時の立つのも忘れます。

ある休日。中年の夫婦がコーヒーカップを手に、はるか先に見える隠岐諸島をじっと見つめながら「ここはいいですねー」と一言。聞けば二人とも隠岐の出身で、今は松江市内に住むとか。空と海の交通手段が便利になったとは言え、離島への往来は簡単ではありません。眼下を行き来する隠岐航路のフェリーを黙って見守る二人は、きっと古里の情景を思い浮かべていたにちがいありません。

昼に夜に、様々な姿を見せる美保関灯台。訪れる人たちの心を癒す観光スポットとして、今日も静かにその役目を果たしています。

【美保関灯台】
日本を代表する灯台として、島根県内から日御碕灯台(出雲市)とともに「世界灯台100選」に選ばれています。旧職員官舎を利用した美保関観光ビュッフェ(電話0852-73-0211)の営業時間は午前9時半~午後5時まで。木曜定休。
地図※大きな地図をご覧になりたい方は地図画像をクリックしてください。

おすすめの記事

オススメの記事はまだありません