
月の光が反射して海面に現れた「月の道」
「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづくに 月宿るらむ」(清原深養父/古今集)。日が暮れたと思ったら、すぐに夜が明け、月は雲間のどこに隠れているんだろうと、短い夏の夜を詠んだ和歌です。百人一首にも選ばれ、イメージの浮かびやすい1首ではないでしょうか。
そんなお月様が作り出す、心を奪われてしまう景色が「月の道」。月の光が海面を照らし、まるで月へと続くかのような「道」を浮かび上がらせます。神々しい景色は、しばらく声をひそめて見入ってしまうほど。かぐや姫はこの道を使って月に帰ったのかしらなんて、おとぎの世界を思い浮かべてしまいました。
日向灘を臨む宮崎市のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートは、この幻想的な夜景を楽しむ絶好のスポット。年間を通して満月の前後5〜6日間、地上約140メートルの43階にあるチャペルを宿泊者や一般の方に開放しています。遮る建物がなく周囲も暗いため、日向灘に伸びる美しい光の帯が静かに心に染みこんでくるようです。
サッカーW杯も佳境を迎え、ますます夏の夜が短く感じられますが、秋の長い夜とは雰囲気の違う刹那(せつな)の夜景も素敵です。古の歌人も目を奪われたであろう、お月様の演出をお楽しみ下さい。
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