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怪談の舞台を訪ねて「幽霊滝」へ

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清涼感あふれる滝は木々の緑とのコントラストも美しい

ツツジの名所・滝山公園にある竜王滝(通称「幽霊滝」)には、こんな伝説があります。それは、小泉八雲の怪談集『骨董』に収められた「幽霊滝の伝説」。

さわやかな参道。でも真夜中には歩きたくない

ある冬の夜、黒坂村の麻取場で働く女たちが怪談話をしていました。その中の1人がこんな提案をします。

「今夜これからたった一人で幽霊滝に行ってみたら」
「もし行く人があれば今日取った麻を全部その人にあげる」

大工の女房・お勝が幼いわが子を背負い、幽霊滝へ向かいます。証拠の賽銭箱をつかんで帰ろうとすると、「オイお勝さん」と、脅すような声。一目散に帰ると、子どもの首がなくなっていた―という話です。

清冽な水の流れにひんやり

さあ、怪談の舞台を目指してみましょう。滝山神社の鳥居をくぐり、参道を歩くこと約400メートル。鳥のさえずりと川のせせらぎ、木々の緑に癒やされます。しかし、冬の夜ここを1人で歩くとは、お勝、ただ者ではありません。

神社にお参りして滝の下へ行くと、水音とともにひんやりとした空気に包まれます。すがすがしさを満喫して「帰ろうかな」と立ち上がった時、背後からふいに子どもの声が。思わずビクッとして振り返ると、そこには子どもを背負った女…ではなく、散策に訪れた親子連れの姿。内心ドキドキしつつも、のどかな光景にホッとしたのでした。
暑さにうんざりしたら、怪談集片手に訪ねてみてはいかが?
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